第二回「演劇をとおして学ぶ持続可能なまちづくり」
第二回は、「演劇をとおして学ぶ持続可能なまちづくり」というテーマで、ワークショップ形式で実施された。
最初は、初対面の14名の参加者がゲーム的に名前を呼び交わしていく動きからスタートし、徐々にジェスチャア(演劇的要素)を高めていき、横浜で見かける人(個人個人で)、テレビで見かけるコマーシャル(3グループで)などを演じ、当てさせる。
こうしたウオーミング・アップをへて{まちづくり」の部分に入る。1)横浜のコマーシャル(セールス・ポイント)、2)横浜の課題(市民生活の問題点)、3)2で提起した問題のナ締めの第一歩を、3グループに分けて議論・まとめさせたものを演じさせる。(2)3)は同じメンバーで)
講師: ベン・カバンゴン フィリピン教育演劇協会(PETA)事務局長
二時間半という時間の制約がある中であったが、参加者も徐々に打ち解け、最後のセッションでは、グループの強い結束が感じられたセッションであった。
* 独断と偏見
・ 「まちづくり」のための手法としての「演劇」: 企業・NPOなど既存の「機能集団」組織の場合には、理念(目的)、フィロソフィー、目標などが存在し、それがメンバー間で共有され、チームとしての一体感も形成されている。
ところが、地域社会で新たな課題に取り組むなどのケースでは、さまざまな異なった考え方・バックグランドを持った人たちが集まり、チーム作り、ヴィjジョン・理念形成、目標設定,施策(行動計画)などを同時並行的に行っていかねばならない。
今回の手法は、地域社会などで新たな課題に知り合い出なかった人々が参加して取り組むなどのケースでは、きわめて有効と思われる。
・ 講師のベンさんは、明るく・前向きな性格に加え、豊富な経験に裏付けられた指導力をもつリーダーである。