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2013年09月06日

「グローバリズム」と「反グローバリズム」をめぐる考察

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「マスメディア」についての考察

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2013年09月20日

2013年読書目録(9月~12月)

841.「中村元選集第30巻 ヒンドゥー教と叙事詩」春秋社、9月1日         *  (9)
 : 著者が「ヒンドゥー教の歴史」に着手したとき、「ヒンドゥー教の歴史」なる本は一冊も存在しなかった。非歴史的なインド的思惟のためであり、しかし、それでも「歴史はある」との確信に基づいて書かれたのが本書
842.「 ”     ”  31巻 近代インドの思想」   ”  、 ”  ”          *  (6)
 ; 「一体インドに近代思想はあったのか?」。「インドの若干の思想家は、過激で鋭い発言をしていた」と著者は述べ、その内容を記す
843.「 ”     ”  32巻 現代インドの思想」   ”  、 ”  ”          *  (6)
844.「 ”     ”  別巻1 古代思想」       ”   、 ”  ”          *  (8)
 : 別巻1~4は、「世界の諸文化圏における諸文化的伝統において平行的な発展段階を通じて見られる共通の問題の設定」というテーマの論究である。西紀前6~5世紀に都市が出現し、地域的民族的制約を超えて、意識を持った思想が生み出された、その内容について述べる
845.「 ”     ”   ” 2 普遍思想」       ”   、 ”  ”      *  (11)
846.「 ”     ”   ” 3 中世思想」       ”   、 ”  ”      *  (8)

847.「「Gゼロ}後の世界」イアン・ブレマー、日経、9月2日           ** (16)
 : 原題「Every Nation for Itself」。「Gゼロ」とは、世界のリーダーになるという課題に対応できる唯一の国または永続的な国家連合が存在しない世界秩序のこと。
848.「ふたつの世紀末」高山宏、青土社、9月2日                   **
 : 1985年「ユリイカ」に1年間連載した「非合理の18世紀文化論」に若干の削除と加筆施し単行本化
849.「万葉の旅」上・中・下、犬養孝、平凡社ライブラリー、9月2日         ***
 : 「万葉集」全20巻・4500首の中で、地名がでてくるのが2900首、日本全国に万葉の故地を訪ねるシリーズ。写真と文章の相乗効果で万葉の世界にひたることができる名著
850.「日本神話の特色」吉田敦彦、青土社、9月3日                  *
 : 日本神話の特徴は、1)最高神(アマテラス)が女性(処女性を有した)、2)力の行使を嫌い、優しく平和的である
851.「中村元選集別巻4 近代思想」春秋社、9月4日        ** (11)
 : 「近代的思惟の諸特徴」をまとめて論述したもの。いわゆる「近代思想史」ではない
852.「 ”    ”  ” 5 東西文化の交流」” 、” ”         *   (3)
 : 1)古代から文化交流は行われていた、2)文化の発展段階に差がある文化圏の交流(文化の摂取・受容)は歪められた形であり、部分的に東と西の「平均的均衡」が一般的
853.「 ”    ”  ” 6 聖徳太子」  ”  、 ” ”              (4)
 : 比較思想の観点での聖徳太子論
854.「 ”    ”  ” 7 近代日本の批判的精神」 ”、”  ”   *   (5)
 : 鈴木正三、富永仲基の二人に焦点を当てて
855.「 ”    ”  ” 8 日本宗教の近代性」 ”、 ”  ”     *   (4)
 : 宗教の近代性を示すいくつかの特徴が、日本の宗教においては、西洋文明移入以前とどのように出現しつつあったのかの模索
856.「海道記全釈」武田孝、笠間書院、9月4日
 : 京都に暮らす人物の目で見た東海道・鎌倉紀行文「海道記」の本文の注釈を中心とした研究書
857.「悪の教典」上・下、貴志裕介、文春、9月4日
858.「泉の詩」万足卓、郁文堂、9月5日                ***
 : 芭蕉の「結ぶより歯にひびく泉かな」の久から入って、ドイツ語で書かれた泉の詩の世界へ読者を誘う。「言葉の美しさ」と「言葉のもつ底力」を楽しみながら納得させる力作
859.「金瓶梅」上・中・下、笑笑生、平凡社、9月5日                   *
860.「魔界転生」上・下、山田風太郎、毎日、9月6日                  *
861.「あやしやな」幸田露伴、東都書房、9月6日                    *
862.「活人形」泉鏡花、東都書房、9月6日
863.「途上」谷崎潤一郎、”  ”、 ”  ”                          *
864.「藪の中」芥川龍之介、” ”、 ”  ”                         **
865.「報恩紀」 ”    ” 、” ”、 ”  ”                          *
866.「日本語の勝利」リービ・英雄、講談社、9月6日                   *
 : 青年期に初めて日本に渡航してきた者の、全て日本語で書かれたエッセイ集
867.「太夫才蔵伝」鶴見俊輔、平凡社、9月6日
 : サブタイトル「漫才をつらぬくもの」
868.「狂歌百物語」上・下、吉田幸一編、古典文庫、9月6日
869.「鯨神」宇能こう一郎、中公文庫、                            **
870.「アウシュヴィッツは終わらない」プリーモ・レーヴィ、朝日選書、9月8日
 : サブタイトル「あるイタリア人生存者の証言」
871.「休戦」プリーモ・レーヴィ、朝日、9月8日
 : 「アウシュヴィッツは終わらない」の終わったところから、イタリアに帰還するまでを描いたもの
872.「鏡花幻想譚5 天守物語」河出、9月8日
873.「無頼化する女たち」水無田気流、洋泉社新書、9月8日                (2)
874.「実体への旅」バーバラ・M・スタフォード、産業図書、9月8日          *
 : サブタイトル「1760~1840年における美術・科学・自然と絵入り旅行記」
875.「神州天馬侠」吉川栄治、講談社、9月8日                      *
 : 「少年倶楽部」に連載され、当時の少年たちの心を躍らせた小説の単行本化
876.「婆沙羅」山田風太郎、講談社、9月8日
877.「60歳からの10年は自分力で生きる」野末陳平、中経出版、9月8日
 : 「自分力」と「老獪力」の二つがキーワード
878.「盲安杖」鈴木正三、山喜房、9月9日                         *
879.「万民徳用」”  ” 、  ”  、 ” ”
880.「二人比丘尼」” ”、  ”  、 ”  ”
881.「念仏草紙」 ” ” 、  ”  、 ” ”
882.「破切支丹」 ” ” 、  ”  、 ” ”
883.「驢鞍橋」  ” ” 、  ”  、 ”  ”
884.「反故集」  ” ” 、  ”  、 ”  ”
885.「しがみつかない生き方」香山リカ、幻冬舎文庫、9月9日
 : サブタイトル「ふつうの幸せを手に入れる10のルール」
886.「日本人はるかな旅3 海が育てた歌の王国」NHK.NHK,9月9日
887.「縄文物語」宗左近、新潮社、9月9日                       *** (8)
 : 縄文人は日本の原住民・自然人。弥生人は渡来人(稲作・金属技術を伝えた)で文明人。芸術(精神性)VS知
888.「縄文論争」藤尾慎一郎、講談社、9月9日                     ** (15)
 : 縄文文化をめぐる学会の論争を手際よくまとめ、それに対する著者の見解も提示
889.「縄文人の世界」小林達雄、朝日選書、9月9日                  *  (8)
890.「縄文人になる!」関根秀樹、山と渓谷社、9月9日
891.「俄」司馬遼太郎、9月9日
 : サブタイトル「浪華遊侠伝」
892.「死言状」山田風太郎、富士見書房、9月10日                   *
 : 1967~1993年に新聞・雑誌に載せたエッセイの単行本化。「忍法帖」シリーズ誕生の裏話がお面白かった
893.「犬の保育園」西川文二、講談社、9月10日
 : サブタイトル「飼い始めからしつけまで」
894.「台風の眼」日野恵三、新潮社、9月10日
 : 1991・7~1993・3に「新潮」に連載されたものに一部手を加えて単行本化
895.「「世界で戦える人材」の条件」渥美育子、PHP新書、9月10日        ** (42)
 : 鍵は「異文化理解・対応能力」
896.「旅する対話」ガーラ・イマ―エフ、カン・信子、春風社、9月10日
 : サブタイトル「ディアスポラ・戦争・再生」
897.「理想の夫」ワイルド、新樹社、9月11日                       **
898.「真面目が大切」ワイルド、” ”、9月11日
899.「桶物語」スウィフト、岩波文庫、9月11日
 : 船乗りは鯨に出会うと空の桶を与えて、クジラの気を紛らわし、船に乱暴されるのを防ぐ。リヴァイアサンどもが国家を揺さぶり、玩ぶのを防ぐために「桶の物語」で気を紛らわしてやる
900.「書物戦争」”  ”、  ”  ” 、  ” ” 
901.「庭園」エドガー・アラン・ポー、創元社、9月11日
902.「陥穽と振り子」 ” ”  ”  、  ”  、 ”  ”
903.「眼鏡」  ”     ”   ” 、  ”  、 ”  ”                   *
904.「ランダーの別荘」” ”  ” 、  ”  、 ”  ”
905.「スフィンクス」 ”  ”  ”  、  ”  、 ”  ”                   *
906.「七王国の玉座」上・下、ジョージ・R・R・マーティン、早川、9月11日      *
907.「負け犬の遠吠え」酒井順子、講談社、9月11日                  *
 : 負け犬(30歳以上の未婚女性)発生の原因、特徴、処世術、負け犬と敗因
908.「自己を生かす」B・スイートランド、創元社、9月12日
 : 原題「I Can - The Key to Life’s Golden Secrets」
909.「からくり砂絵あやかし砂絵」都築道夫、講談社文庫、9月12日         *
910.「龍秘御天歌」村田喜代子、文春文庫、9月12日
911.「明日はもうそこに」水谷修、海竜社、9月12日
 : サブタイトル「夜回り先生の幸福論」
912.「ムスリムの女たちのインド」柴原三貴子、木犀社、9月13日          **
913.「縄文の実像を求めて」今村啓爾、吉川弘文館、9月13日            *  (4)
 : 「森林性新石器時代」という新しい概念で縄文時代を把握することを提案
914.「定住革命」西田正規、新曜社、9月13日                          (2)
 : サブタイトル「遊動と定住の人類史」。「逃げる(遊動)の社会」から「逃げない(定住)社会」へと人類は生き方を変えた
915.「雑談の夜明け」西脇順三郎、花曜社、9月13日                  *
 : この本は、西脇順三郎のエッセイのうち、もっとも面白いもののみを集めて単行本化したもの
916.「私は「慰安婦」ではない」戦争犠牲者を心に刻む会編、東方出版、9月13日 * (9)
917.「東西不思議物語」澁澤龍彦、毎日新聞、9月13日                 *
 : 昭和50年12月から2年間にわたり毎日新聞日曜版に連載された48編に1編を加えた不思議物語の単行本化
918.「移り住む魂たち」今福龍太、中公、9月13日
 : 「移動する意識の風景の描写としてのアメリカ日誌」「90年代アメリカのオン・ザ・ロード」
919.「筒井康隆スピーキング」筒井康隆、出帆新社、                   *
920.「警察署長」スチュアート・ウッズ、早川、9月13日                  *
921.「西欧キリスト教文明の終焉」中西真彦、土居正稔、太陽出版、9月14日   ** (8)
 : サブタイトル「日本人と日本の風土が育んだ自然と生命の節理」。「人間至上主義」VS[自然との共生」
922.「歴史のあけぼの」G・チャイルド、岩波、9月14日                  *
 : トインビーが「私がもっとも影響を受けた歴史化」と評価した著者。旧石器時代からローマ時代までを扱う
923.「日本考古学を学ぶ」佐原真ほか、有斐閣選書、9月14日                (3)
 : サブタイトル「原始・古代の社会」
924.「異文化の波」フォンス・トロンペナルースほか、白桃書房、9月14日      *  (26)
 : サブタイトル「グローバル社会: 多様性の理解」
925.「ラブシーンの言葉」荒川洋治、9月14日                       *
 : ラブシーンと言っても、もっともハードなシーン。よくもこれだけ集めたと脱帽する執念・根気
926.「言葉のラジオ」荒川洋治、竹村出版、                         *
 : 100編のうち74編はTBSラジオ「日本全国8時です」、26編は新聞・雑誌などに発表されたものにそれぞれ手を加えて単行本化
927.「現代の考古学5 交流の考古学」小川英文編、朝倉書店、9月15日     ** (6)
 : 日本の考古学の弱点は、遺物中心であること。「交流」の考察と「カラハリ論争」、「構成主義」VS[本質主義」
928.「  ”    ”  6 村落と社会の考古学」高橋隆三郎編、 ” ” 、 ” ”       (3)
929.「外道忍法帖」山田風太郎、講談社、9月15日
930.「霊山」高行健、集英社、9月16日                          **
 : 中国語で捜索する作家で初めてノーベル文学賞を受賞した著者の代表作
931.「最初の七年間」マラマッド、集英社、9月16日                  *
932.「ひと夏の読書」  ” ”  、  ”  、 ”  ”                    *
933.「勘定書」     ”  ”  、  ”  、 ”  ”                    *
934.「魔法の樽」  ”  ”  、   ”  、  ”  ”                   **
935.「世界の言葉」朝日ジャーナル、朝日選書、9月17日               *
 : 「朝日ジャーナル」に1989年1月~1990年2月まで101回連載されたものに9項目を加えて単行本化
936.「書物の喜劇」ラートニヴォーグ・イシュトヴォ―ン、筑摩、9月17日       ***
 : 文字が発明されてから今日までの、本とそれにまつわる人間の歴史が、独特の風刺とユーモア気あふれた軽妙な語り口で述べられる。本にまつわる本は山ほどあるが、これほど本の面白さ、深さを描けたものは例を見ない
937.「漂流老人ホームレス社会」森川すいめい、朝日、9月18日           **
 : ホームレスとは、「ホーム」=安心していられる場を失った人。みんなが平等であることを前提とする社会は、人間をホームレス状態に押しやる。本書はその記録である
938.「皇帝の新しい心」ロジャー・ベンローズ、みすず書房、9月18日        ** (9)
 : サブタイトル「コンピュータ・心・物理法則」。AIは”裸の王様だ”。量子理論が解明されなければ「人間の心の働きは解明できないといい、AI論を一蹴する
939.「R・クマラスワ三国連報告書」日本の戦争責任資料センター、9月18日   *  (10)
 : 日本軍の「従軍慰安婦」問題の国連報告書。強姦・監禁(奴隷状態)の実態から、重大な人権侵害であり、戦争犯罪であるとして、各人への日本政府の公式な謝罪と補償を勧告している。内容的には、国際法律家委員会(ICJ)の先行報告の内容をなぞるもので、それと比較して国際法違反という論理構成がより雑となっている
940.「国際法からみた「従軍慰安婦」問題」ICJ.明石書店、9月18日       ** (26)
 : 「従軍慰安婦」問題を国際法違反かどうかという観点で検討したもの。この本の長所は、大東亜戦争当時の有効な国際法の内容を確認し、それに照らして日本の責任を判断するという基本姿勢を有すること。これは法学界の常識である「不遡及原則」を守ろうとすることを意味する。大半の戦争責任論が「不遡及原則」を無視している点では、当たり前であるとはいえ、評価できる。またこの本の短所は、1)「東京裁判」「ニュウルンベルグ裁判」を是としている=「不遡及原則」を無視した裁判、2)ドイツの戦後賠償金との総額の単純比較を行っている(ドイツは戦争責任全般を認めておらず、ユダヤ人大量虐殺の責任のみを認め、賠償金はそれに対するもの)こと。1)が問題なのは、「不遡及原則」の無視・不徹底であり、これが結果的に連合国側の戦争犯罪(人道に対する罪)=原爆投下・無差別大量空爆などの追及への道を閉ざす方向へ誘導していること
941.「歴史の中の日本」司馬遼太郎、中公、9月18日                 *
 : 歴史を動かすもの、歴史と人物、歴史の中で思うこと、一杯のコーヒー
942.「死者の復活」二上洋二監修、リプリオ出版、9月18日
 : 「青頭巾」「冬の織姫」「妻を愛す」「家族が消えた」
943.「二つ枕」杉浦日向子、ちくま文庫、9月18日
944.「生き残れる組織生き残る国」中西真彦、宮地正卓、講談社、9月19日  *** (26)
945.「劇的な人生こそ真実」萩原朔美、新潮社、9月19日
 : サブタイトル「私が逢った昭和の異才たち」。沼正三、増田通二、土方、森茉莉、(母)荻原葉子、東野芳明、寺山修二
946.「いろいろな人たち」カぺル・チャペック、平凡社ライブラリー、9月20日     *
 : 「男と女と日常生活」「文化と社会」「政治的動物」
947.「ガラクタ捨てれば自分が見える」カレン・キングストン、小学館文庫、9月20日
 : サブタイトル「風水整理術入門」。「ガラクタ」は精神を停滞させる。これを捨てることにより(スペース・クリアリング)、清らかな空間で真の人生を生きる
948.「狐憑」中島敦、ちくま文庫、9月20日                         *
949.「木乃伊」 ” 、  ”  ” 、 ”  ”                           *
950.「山月記」 ” 、  ”  ” 、 ”  ”                           *
951.「文字禍」 ” 、  ”  ”  、”  ”                          **
952.「斗南先生」”、  ”  ” 、 ”  ”                           *
953.「伊賀忍法帖」山田風太郎、講談社、㋈20日                    *
954.「ホモ・ファーベル」マックス・フリッシュ、白水社、9月20日
955.「現代の考古学1 現代社会の考古学」岩崎卓也編、朝倉書店、9月22日  *  (10)
956.「 ”     ”  2 食糧獲得社会の考古学」佐藤宏之編、”    ”  ”
957.「 ”     ”  3 食糧生産社会の考古学」常木晃編、 ”  、 ”  ”    *  (6)
958.「 ”     ”  4 生産と技術の考古学」高濱秀編、  ”  、  ”  ”    *  (5)
959.「 ”     ”  7 国家形成の考古学」岩崎卓也編、  ”  、  ”  ”   *  (9)
960.「家畜人ヤプー」沼正三、都市出版、9月22日                   *
961.「変容」伊藤整、岩波、9月22日
962.「追われる女」シンシア・アスキス、創元社、9月22日               *
963.「宿無しサンデイ」リデル婦人、創元社、9月22日
964.「幻の女」ウイリアム・アイリッシュ、早川ミステリー文庫、9月22日       **
965.「張込み」松本清張、光文社文庫、9月22日                     *
966.「腹中の敵」”  ” 、  ”   ” 、 ”  ”
967.「日本改革論」島田晴雄、PHP,9月23日                      *  (8)
 : サブタイトル「新産業・雇用創出計画」。円高・内外価格差の悪循環を断ち切るためには、非効率産業の生産性向上と新産業の創出・育成が必要と説く
968.「人間の本性の謎に迫る」中西真彦・土居正稔、日新報道、9月23日     ** (10)
 : 「人間とは何か」を科学・哲学・宗教の目で探る。人間は利己的遺伝子に支配される精密機械ではない
969.「縄文のメドゥーサ」田中基、現代書館、9月23日                 **
 : サブタイトル「土器図像と神話文脈」。縄文土器にあらわれた図像と神話との関連で分析、諏訪神社の神事・他界観を例として取り上げる
970.「アフリカをフィールドワークする」梶茂樹、大修館、9月23日           *
 : ザイールを中心としたフィールドワークをめぐるエッセイ。言語論、暮らしぶり。テンボ族の命名(名前)はメッセージ(生まれたときの出来事を示す)である
971.「宇宙誌」松井孝則、岩波現代文庫、9月23日                    **  (3)
 : 最新の宇宙論を取り入れ、うまくまとめた宇宙の歴史
972.「わたし色の生き方」石山智恵、PHP,9月23日                   **
 : 2008年スタートのBS・TBS「女子才彩」で紹介した女性たちの中から12人を選び再インタビュー、単行本化
973.「男はつらいらしい」奥田祥子、新潮選書、9月23日
 : 「結婚できない男」たちに取材。3タイプ、1)モテナイ系、2)ビビリー系、3)白雪姫求め系があると結論
974.「個人と社会ー人と人びと」オルテガ、白水社、9月24日              *  (10)
 : 「われわれは考えるために生きるのではなく、存続し生き続けるために生きるのである」。根本実在としての人間の生。最初は理性、次に啓蒙精神、最後に文化の名の下に根本的なごまかしが行われ、人間の自己疎外が生じるに至った
975.「人類文化史3 西アジアとインドの文明」岩村忍、講談社、㋈24日
976.「道の文化史」シュライバー、岩波、9月24日                     **
 : 琥珀の道・玉の道・絹の道・全ての道はローマに通じる、道路は死んだー鉄道万歳、道の蘇生(モータリゼーションの到来)
977.「近世農民生活史」児玉幸多、吉川弘文館、9月24日                *
 : 江戸時代の百姓の位置付け、年貢・賦役などを具体的に理解できる
978.「境界を攪乱する」竹村和子、岩波、9月24日
 : サブタイトル「性・生・暴力」
979.「大いなる失敗」ブレジンスキー、飛鳥新社、9月24日               ** (8)
 : サブタイトル「、20世紀における共産主義の誕生と終焉」
980.「宇宙船とカヌー」ケネス・ブラウワー、JICC,9月24日               *
 : 宇宙を旅する巨大宇宙船な開発に熱中する有名物理学者の父と海を旅する巨大カヌーの建造に取り組んだ息子の物語
981.「ポロポロ」田中小実昌、中公、9月24日
 : 「ポロポロ」「北川はぼくに」「岩塩の袋」「鏡の顔」「寝台の穴」「大屋のこと」
982.「細胞内共生」石川統、福武、9月25日
983.「お供え」吉田知子、福武、9月25日                          *
 : 「祇樹院」「迷獗」「門」「海梯」「お供え」「逆旅」「艮(うしとら)」。 ミニ・ホラー小説とでも呼ぶべき短編集
984.「萩のもんかきや」中野重治、筑摩、9月25日
 : 「もんかきや」=紋付の紋を書く仕事
985.「日本人の「男らしさ」」カビーネ・フリーシュ・トゥック編、明石書店、9月25日 *
 : サブタイトル「サムライからオタクまで「男性像」の変遷を追う」
986.「白兎・苦いお茶・無門庵」木山捷平、講談社文芸文庫、9月25日       *
987.「山谷崖っぷち日記」大山史朗、TBSブリタニカ、9月26日            ***
 : 第9回開高健賞受賞作品。 自分を含めた人間観察眼の鋭さで、山谷の仕事・人間・その人生を淡々と描く
988.「旅行者の朝食」米原万理、文春文庫、9月27日                  **
 : ジョーク好きのロシア人が「旅行者の朝食」という言葉のでてくるジョークでは大笑いする。その謎に迫るエピソードを含むエッセイ集
989.「真夜中の太陽」米原万理、文春文庫、9月27日
990.「現代文学風土記」奥野健男、9月27日                       *  (4)
 : 巻頭の総論、縄文と弥生の風土の違いを現代にいたるまで引きずる地域性を、世界文学の各国の違いに当てはめて論じるが秀逸
991.「徳恵翁主」かんよう出版、9月27日                         *
 : 韓国でベストセラーになった、朝鮮王朝最後の皇女をめぐるフィクション
992.「<80后・90后>中国ネット世代の実態」トーキョー・パンダ、角川SSC新書、9月27日
 : 中国のネット社会で最もアクセス数の多い人気サイトを運営、同時にネットショップでのビジネスでも大成功をおさめている著者の語る中国ネット事情
993.「人類文化史1 人類の創世記」寺田和夫・日高敏隆、講談社、㋈28日    *
 : 地球・生命の誕生から現人類の登場までを詳しく叙述
994.「アメリカ黄昏の帝国」進藤栄一、岩波新書、9月28日               *
 : クリントン政権誕生時のアメリカを「変わるアメリカ」と「変わらないアメリカ」という切り口で分析
995.「増補小さなものの諸形態」市村弘正、平凡社ライブラリー、9月28日
996.「世界の名著」河野健二編、中公新書、9月28日
 : サブタイトル「マキアヴェリからサルトルまで」
997.「双子」M・スパーク、太陽社、9月28日
998.「アイルランドの狂宴」E・オブライエン、太陽社、9月28日
999.「絆」E・オブライエン、太陽社、9月28日
1000.「ジャスミンおとこ」ウニカ・チュルン、みすず、9月28日
1001.「読書する女」レイモン・ジャン、新潮文庫、9月29日               **
 : 「朗読」を職業としようと思い立って新聞広告を出した主人公に、依頼が舞い込む
1002.「生の緒」ネリ・ナウマン、言叢社、9月29日                    *  (6)
 : サブタイトル「縄文時代の物質・精神・文化」
1003.「甦る高原の縄文王国」井戸尻考古館編、言叢社、9月29日         ** (25)
 : サブタイトル「井戸尻文化の世界性」。中沢新一の「先史諏訪の世界性」が諏訪大社信仰に、縄文の源流が「シャクジ信仰」として現代に繋がっていることを指摘し、秀逸
1004.「現代日本の都市下層」青木秀男、明石書店、9月29日
1005.「亡命ロシア料理」ピュートル・ワイりほか、未知谷、9月29日
 : ソ連からアメリカへの亡命者2人がアメリカのジャンク・フードを罵倒しながら本物のロシア料理の作り方を伝授、文明批評をおこなう
1006.「怪談の悦び」H・R・ウェィク・フィールド、創元推理文庫、9月29日
1007.「古ヨーロッパの神々」マリヤ・ギンブタス、言叢社、9月30日          *  (8)
 : ギリシャ・ローマ文明に先立って、古代ヨーロッパには女神を中心とした神話・文明が存在した(紀元前7000年紀)と主張
1008.「世界史の流れ」L・V・ランケ、ちくま学芸文庫、9月30日           *
 : 1854年バイエルン国王マクシミリアン二世の求めに応じ、ランケが行った19回の講義の単行本化。ローマ以降の歴史を述べる。主要概念として、1)進歩: 歴史における直線的進歩はない、2)指導的理念: その世紀に特有という意味での指導理念は存在するが、全歴史を通じての指導理念は存在しない
1009.「明夷待訪録」黄宗義、東洋文庫、9月30日                   *
 : 簡明に中国の政治上の諸問題を論説し、その腐敗を暴露、君主・臣下・法制・宰相・学校・官吏選抜制度・兵制などについてあるべき姿を提案
1010.「普通の家族がいちばん怖い」岩村暢子、新潮社、9月30日
 : サブタイトル「徹底調査 破滅する日本の食卓」。言っていることとやっていることが違う親が多い
1011.「家族の勝手でしょ」岩村暢子、新潮社、9月30日
 : サブタイトル「写真274枚で見る食卓の喜劇」
1012.「心残りは」池部良、文春、9月30日                        *
 : 半生記的な自伝
1013.「鋼の女」下重暁子、講談社、9月30日
 : 瞽女小林ハルの一生を描く
1014.「ドリアン・グレイの肖像」ワイルド、新潮文庫、9月30日
1015.「ジャパンクールと江戸文化」奥野卓司、岩波、10月1日           **  ( )
 : 元禄以降の江戸の世相・風俗と今日を比較することによって、今日の江戸現象の文化的意味とそれがデジタル化されジャパンクールとして世界に発信されていく近未来を見通す
1016.「ダンボールハウス」長嶋千聡、ポプラ社、10月2日              *
 : 「建築としてのダンボールハウス」という切り口で調査。結論は「人生、はじめは住むところから。そしてだんだん」贅沢になる」
1017.「日本の男はどこから来てどこへ行くのか」浅井春夫ほか、十日社、10月2日   (5)
1018.「パンと塩」R・E・F・スミスほか、平凡社、10月2日                   (4)
 : サブタイトル「ロシア食生活の社会経済史」。課題から1917年革命にいたる飲食に関する概括的な入門的研究書
1019.「縄文の八ヶ岳」藤森栄一、学生社、10月2日                 **  (3)
 : 縄文の旅、縄文の茶の間、縄文の書斎
1020.「縄文図象学」Ⅰ・Ⅱ、縄文造形研究会編著、言叢社、10月20日      ** (38)
 ; サブタイトル、Ⅰ「表象の起源と神話像」、Ⅱ「仮面と身体像」
1021.「京都異国遺産」鶴岡真弓編著、平凡社、10月2日               *
 : 京都は「世界と日本を接続した都」。祇園祭の山鉾装飾の世界性(世界各地の豪華な装飾品を使用)
1022.「人はみな心病んで生きている」大原健士郎、講談社、10月2日
 : サブタイトル「精神科医の生き方カルテ」
1023.「津軽」太宰治、岩波文庫、10月2日
 : 1944年自分の生まれ育った津軽を知るべく3週間かけて初めて津軽地方を一周、津軽の歴史・風土・津軽人気質に触れる
1024.「人類文化史2 都市と古代文明の成立」伊藤俊太郎編、講談社、10月3日***(2)
 : 従来の世界史の西洋中心主義の批判からはじめ、人間革命・農業革命・都市革命・精神革命・科学革命の五つの時代区分を提示。世界史・歴史学に対する最良の入門書
1025.「 ”    ” 4 中国文明と内陸アジア」三上次男編、講談社、10月3日  **
 : 中国の古代から清までの歴史と内陸アジアの遊牧民(スキタイ、匈奴、突厥、ウイグル、モンゴルなど)に多くのページを割いて詳述しているところに特色がある
1026.「共同研究男性論」西川裕子・荻野美穂編、人文書院、10月3日       *
 : 第一部「男たちの生きる日常」、第二部「「男という性」の条件」セクシャルに男であるとは、第三部「近代国家と男性性」、政治的役割
1027.「物語消滅論」大塚英志、角川書店、10月3日                  ** (16)
 : ソ連の崩壊により「イデオロギー」に取って代わり「物語」が社会や現実を設計する枠組みとして援用されはじめているが、これに抗していくには、「近代文学のやり直し」「再構築」が処方箋として有効ではないかという結論に到達
1028.「ゲーム的リアリズムの誕生」東浩紀、講談社現代新書、10月3日          (2)
 : 「動物化するポストモダン」続編。ポストモダン論、オタク論、文学論
1029.「アキハバラ発<00年代>への問い」大沢真幸編、岩波、10月3日
 : 2008年秋葉原でおきた無差別殺人事件、「藩校そのものは許せないが、犯人には共感する」という同世代の声にどう向き合うのか
1030.「タンポポハウスのできるまで」藤森輝信、朝日、10月4日           **
 : 諏訪大社神長官守矢資料館、タンポポハウス(著者の自宅)の建設裏話
1031.「対岸の家事」南伸坊、日経、10月4日
 : 「家事」未経験の著者が、日経の企画により「家事」にチャレンジし、その経験をエッセイにまとめたもの。いつもの南伸坊の切れ味に欠ける
1032.「老人党宣言」なだいなだ、筑摩、10月4日                     *
 : 著者の提唱する、ヴァーチャル政党「老人党」発足の動機、経過、様々な反応を描く
1033.「正義・ジェンダー・家族」スーザン・M・オーキン、岩波、10月4日     ***(16)
 : 「現代フェミニズム理論の古典」。コミュニタリアニズム(マッキンタイア)、リバタリアニズム(ノージック)、公正としての正義(ロールズ)を批判。不正義とその有害な影響を指摘し、人間性を備えた正義の方向を提示
1034.「女性ホームレスとして生きる」丸山里美、世界思想社、10月4日      *
 : ホームレス全体の約3%を占める女性ホームレスに焦点を当て、1)女性のホームレスになるメカニズムと経験、2)女性もあつかえるものに、3)主体性という観点で分析
1035.「流転の魔女」楊逸、文春、10月4日
 : 芥川賞受賞作家の最新作
1036.「百年の仕事」塩沢槙、東京書籍、10月4日
 : 創業100年以上の20社を取り上げ、会社を支えた人間の好奇心・情熱・エネルギー・喜び・悲しみ・汗・涙の物語
1037.「女子会川柳」シティリビング編集部、ポプラ社、10月4日           *
 : 「「調子どう?」あなたが聞くまで絶好調」をはじめとする川柳を掲載
1038.「本当に好きなことして暮らしたい」バーバラ・シェール、ヴォイス、10月4日
 : 「ワクワクした人生を生きる」には、自分の夢を見つけ、それを実現すること
1039.「学ぶ、向き合う、生きる」楠原彰、太郎次郎社、10月4日
1040.「当事者の時代」佐々木俊尚、光文社新書、10月4日             *  (9)
 : いつからは日本人の言論は、当事者性を失い、弱者や被害者の気持ちを勝手に代弁する<マイノリティー憑依>に陥ってしまった。主体性・当事者性の回復が必要と主張
1041.「西鶴の感情」富岡多恵子、講談社、10月5日
 : 西鶴その人とその時代、好色一代男、好色一代女をはじめとする代表的作品、俳句独吟、百句・千句・四千句・二万三千五百句(1日)への挑戦などを描く
1042.「妖異博物館」正・続、柴田宵曲、ちくま文庫、10月5日             *
 : 正編は、江戸時代の日本、続編は、江戸以前の中国に題材が中心
1043.「かもしかみち」藤森栄一、学生出版、10月5日
1044.「かもしかみち以後」” ”、 ”   ” 、 ”  6日
1045.「石器と土器の話」 ” ”、 ”   ” 、 ”  ”
1046.「吾輩は施主である」赤瀬川原平、読売、10月6日                *
 : 赤瀬川原平が友人の藤森輝信設計・監理で自宅=ニラハウス(屋根にニラを植えてある)を建てた顛末記
1047.「和のこころ」佐藤昌三、慶応、10月6日                      *
 : イリノイ大学で40年間「日本の伝統芸術講座」を教えたエッセンス「和のこころ」とエピソードを和英対訳で記す
1048.「人類文化史7 変貌する現代世界」高坂正暁編、講談社、10月6日
1049.「日本発イット革命」奥野卓司、岩波、10月6日                  * (12)
 : ジャパンクールが世界をを席巻している。その原動力である「イット革命」を分析
1050.「わたしの風姿花伝」河内厚郎、沖積社、10月6日
 : 「The Ikenobou」に1998年から6年にわたって連載したエッセイの単行本化
1051.「芝居小屋と寄席の近代」倉田喜弘、岩波、10月6日
 : 雑誌「文学」連載した「芸能近代化の道」集成・さらに新たな書下ろしを加えた。西洋の影響と政治の介入が色濃く影を落とした
1052.「ディケンズ」小池滋、冬樹社、10月6日                      *
 : 科学的思考法の申し子ともいえる推理小説という切り口でのディケンズ論
1053.「簡単な生活者の意見」秋山駿、小沢書店、10月6日
 : エッセイ集
1054.「振り返る勇気」なだいなだ、筑摩、10月7日                    *
 : 2001年1月~2006年7月「ちくま」に毎月<人間とりあえず主義>のタイトルで書いたものを発表順と逆の順序に編集しまとめたもの
1055.「宇能浩二伝」水上勉、中公、10月7日                       *
 : 宇能浩二に迫る約800ページにわたる力作
1056.「錦繍」宮本輝、新潮、10月7日
 : 往復書簡形式の小説
1057.「マドモアゼル・リリアーヌ」ポール・ウエルガン、二見書房、10月7日
1058.「ふがいない僕は空を見た」窪田美澄、新潮社、10月7日
1059.「日本語教師になりたいあなたへ」佐々木瑞枝、小学館、10月7日      *
 : 「向上心のある日本語教師」になることを目指している人の一助になることを目標に書かれた
1060.「女子刑務所」外山ひとみ、中公、10月7日
 : 女子刑務所を取材して24年、「婦人公論」に連載したシリーズの単行本化
1061.「正義という名の凶器」片田珠美、KKベストセラーズ、10月7日       *  (2)
 : 戦争、地域紛争、パワハラ、いじめ、ネット炎上ーーー全ての原因は「ひとりよがりの正義感の暴走」にある
1062.「「限りなく少なく」豊かに生きる」ドミニック・ローホー、講談社、10月7日  *  (5)
 : 「達成すること」や「所有すること」よりも「自分の人生をいかに有意義に、まっとうに生きるか」が豊かな生き方である
1063.「女帝の古代日本」吉村武彦、岩波新書、10月7日
 : 推古天皇治世以降の200年弱に女帝が集中して登場しているその理由・背景に迫る
1064.「アフォーダンスと行為」佐々木正人編、金子書房、10月8日         *
 : アフォーダンスとは「環境が動物に提供するもの」。頸椎損傷者の靴下穿き、マイクロスリップ、亡者のナヴィゲーション、ひもの知見、打検士の技(缶詰の不良検査)。状況に応じた柔軟性の重要さ
1065.「物語消費論」大塚英志、新曜社、10月8日                   *  (4)
 : 大きな物語(システム)そのものを売るわけにはいかないので、その一つの断面である一部分のドラマや一つの断片としての<モノ>を見せかけに消費してもらう。このような事態を「物語消費」と名づける
1066.「遊戯化社会を探検する」高田公理、PHP,10月8日              *
 : 「遊戯化」という切り口で現代日本の曲がり角を分析。遊戯化現象・心理・食・それを支える条件
1067.「バリ観光人類学のレッスン」山下宜司、東大、10月8日                  (2)
 : 「近代の民族誌の歴史は、同質化(消滅)の語りと生成(創造)の語りの間で揺れ動いてきた」。生成の語りの切り口で
1068.「家をつくることは快楽である」藤森照信、王国社、10月8日
1069.「情報世界地図’96」国際地学協会編、10月8日                *
 : 冷戦時代の世界(1945年―95年)、地図で見る戦後50年
1070.「虫類図譜」辻まこと、ちくま文庫、10月8日                    *
 : 1954年「歴程」誌上に初登場。硬いテーマを斬新な着想でカリカチュア化
1071.「ノマドと社畜」谷本真由美、朝日、10月8日                   *
 : この本で使用される「ノマド」は「場所にとらわれずに自由な働き方をする」「雇われずに働く(個人事業者、フリーランサー)」を意味する
1072.「歴史読み 枕草子」赤間恵都子、三省堂、10月8日              *
 : サブタイトル「清少納言の挑戦」
1073.「風の王国」五木寛之、新潮社、10月8日                     **
1074.「「家をつくる」ということ」藤原智美、プレジデント社、10月9日         *
 : サブタイトル「後悔しない家づくりと家族関係の本」。「家をつくる」ということは、家族のほつれた糸をほぐし、切れかかった糸を新しくすることが可能な、唯一目に見える「家族をつくりなおす」ことでもあるのだから
1075.「神様のみなしご」川島誠、角川春樹事務所、10月9日             *
 : 孤児院「愛生園」暮らす子供たちの物語
1076.「おまえさん」上、宮部みゆき、講談社、10月10日                **
1077.「三民主義」孫文、中公、10月10日                         *
 : 「民族主義」「民権主義」「民生主義」
1078.「日本とは何か」梅棹忠夫、NHKブックス、10月10日              *
 : ニューヨーク、パリ、ポートランド、ヴァンクーバーでの講演まとめた現代日本の文明を西洋文明の一変種(模倣・転向)ではなく、独自の文明の平行発展説として把握、「文明の生態史観」説を主張
1079.「武道の誕生」井上俊、吉川弘文館、10月10日
 : 武術や武道の歴史は古いが、武道は近代(明治後半)の発明であることを茶道をモデルケースとして分析
1080.「県民性の人間学」祖父江孝男、新潮文庫、10月10日
 : サブタイトル「出身県でわかる人柄の本」
1081.「アホでマヌケなアメリカ白人」マイケル・ムーア、柏書房、10月10日     **
 : ムーアらしい語り口で、ジョージ・ブッシュと白人アメリカ人がいかにデタラメ、自分勝手、不公正・不正義かを皮肉・ユーモアたっぷりに描く
1082.「敵の顔」サム・キーン、柏書房、10月11日                   ** (10)
 : 「戦争は人間の本性がもたらす」という説を否定し、人間社会の病理であり、社会=個人を変えることにより、戦争をなくすことは可能だ、と説く
1083.「神話製造機械論」安田均、BNN,10月11日                  *
 : 1987年出版。1984-7年、小説とゲームの先端部分がコンピュータと融合し、新しいエンターテインメントとしての可能性を見せた
1084.「物語のメッセージ」クロード・ブレモン、審美社、10月11日              (3)
1085.「日本美術の歴史」辻惟雄、東大、10月11日                   **
 : 縄文から現代までの絵画・彫刻・工芸・考古・建築・庭園・書・写真・デザインという日本美術の流れ、特徴1)かざり、2)あそび、3)アミニズムを指摘
1086.「自殺って言えなかった」自殺遺児編集委員会編、サンマーク出版、10月11日 *
 : 「あしなが育英会」から奨学金を受けている親が自殺した子どもたちの活動の一環として「文集」発行、それを機に親の自死について語り、その痛みを乗り越えていけるようになった子どもたちのメッセージと活動を伝える
1087.「シリーズ身体とシステム2 暗黙知の解剖」福島真人、金子書房、10月11日
 : 暗黙知については、「暗黙知の次元」(ボラニー)、「状況に埋め込まれた学習ー正統的周辺参加」(ウェンガー)などの名著があるが、それらとはほど遠い出来栄え
1088.「新装版 半生の記」松本清張、河出書房、10月11日             *
1089.「メディア論」吉見俊哉、放送大学、10月11日                  *
 : 網羅的な入門書としては、よくまとまっているが、突っ込み不足のためメディア論の本質に迫り切れていない
1090.「ダメなものはダメになる」ステイーブ・ジョンソン、翔泳社、10月11日    *
 : テレビゲームばかりやっていると知性が失われるという世の定説に反し、著者はこれを真っ向から否定する。それは、登場する複数の人物の複数の視点や関係、エピソードを追い、把握しておかないとゲームの理解やプレイができない。この複雑化の傾向をスリーパー曲線と呼び、IQスコアや認知力を上げるデータを根拠に人々は「賢くなっている」と主張する
1091.「できる大人のモノの言い方大全」話題の達人倶楽部編、青春出版社、10月11日
 : 「こういうハウツーものが求められる時代になったんだ」という感慨
1092.「定本 物語消費論」大塚英志、角川文庫、10月12日             *
 : 文庫化にあたり、補論「都市伝説論」を付け加えた
1093.「住まいの家族学」外山知徳、丸善、10月12日                 *  (7)
 : 不登校の原因が個室を与えることにあるとの見方を否定。家族がバラバラ、テリトリー形成能力の未発達がその原因であると指摘。住空間が家族関係に大きな影響力を持っているという
1094.「霊柩車の誕生」井上章一、朝日、10月12日                  *  (2)
 : 大正初期に霊柩車が誕生、昭和初期には外国には見られない宮型が登場した。霊柩車の登場により、葬儀革命、葬列の廃止が起こった
1095.「大病院」ジェリー・サラモン、河出書房、10月12日               *
 : ニューヨークの巨大病院マイモ二デスに1年間密着取材したレポート。「男、女、誕生、死亡、無限、お役所仕事、不作法、金、神、すさまじい多様性」
1096.「日本の技1 みちのく至芸の里」秋岡芳夫ほか、集英社、10月12日    *
1097.「 ”  ”  2 江戸の伝統技と心」竹内淳子,    ”     ”  ”     *
1098.「 ”  ”  3 東海・中京技の道」伊藤ていじ、   ”     ”  ”      *
1099.「おまえさん」下、宮部みゆき、講談社、10月13日                **
1100.「システムと儀式」大塚英志、本の雑誌社、10月13日              *
 : 流通論、業界論、まんが専門店論、作品論、少女論
1101.「脱男性の時代」渡辺恒夫、勁草書房、10月13日                *
 : サブタイトル「アンドロジナスをめざす文明学」。アンドロジナス=男女両性具有神
1102.「同時代の人類学」米山俊直、NHKブックス、10月13日
 : サブタイトル「群れ社会からひとりもの社会へ」。現代世界をその”時代精神”としてとらえてみようという試み
1103.「現代世相探検学」高田公理ほか、朝日選書、10月13日            *
1104.「身体とシステム 脳と身体の動的デザイン」多賀厳太郎、金子書房、10月13日*(6)
 : サブタイトル「運動・知覚の非線型力学と発達」
1105.「 ”     ”  記憶の持続自己の持続」松島恵介、    ”  ”    ”   ”  (2)
1106.「チャーチルの昼寝」J・キャンベル、青土社、10月14日           ** (12)
 : 最新の「時間生物学」を紹介し、その成果に基づいて、人間の本質・人間の生命のあり方を時間との関係で解明
1107.「未知の次元」カルロス・カスタネダ、講談社、10月14日           *  (12)
 : ドン・ファンシリーズ第4作。実践哲学の開陳
1108.「脳天壊了」吉田知子、景文館、10月15日                   **
 : 7編の短編を収録
1109.「幸福とは何ぞや」佐藤愛子、海竜社、10月15日               *
 : アラン:「最も幸福な人とは、着物を投げ捨てるように別の幸福を投げ捨てることのできる人」という言葉に著者は共感する。情と我慢がなくなった日本の現状を嘆く
1110.「尾木ママどうして勉強しなけりゃいけないの?」尾木直樹、主婦と生活社、10月15日*
 : 子供の目線に合わせて、子どもと一緒に考える。子どもの「なぜ」は、哲学・倫理につながるものが多いと指摘
1111.「歳歳年年」吉住侑子、作品社、10月16日                    *
 : 「言うまいぞ、嘆くまいぞ、歳歳年年世は移り、人は変わる。思いのかなわぬは常のこと。うえに生きて在る間のひとときを、せめて心穏やかに、一日一日分に応じてつとめるが人の暮らし。老いの定めというものさ。」
1112.「日本の技4 山と雲匠の里」北見俊夫編、集英社、10月16日        *
1113.「高品質日本の起源」小池和男、日経、10月16日                *
1114.「身体とシステム ヴィゴッキーの方法」高木光太郎、金子書房、10月16日   (4)
 : サブタイトル「崩れと振動の心理学」。目の付け所はいいのだが、中村雄二郎のレベルには程遠い論理展開
1115.「  ”    ”    ジェスチャー」喜多壮太郎、金子書房、10月16日   ** (8)
 : 表象的ジェスチャー=身体で考えることは、論理・概念・言語といった分析的思考の殻を打ち破る発信を行いことを可能にする
1116.「国境の越え方」西川長夫、筑摩、10月16日                  ** (26)
 : タウトが既成の文化地図にしたがい、固定的な文化モデルに固執し、理論的には、国境を越えられなかったのに対し、安吾は、可変的な文化モデルを構想し、個に徹することによって国境を越える文化理論を準備していた
1117.「デジタル社会論」武田徹、共同通信、10月16日
1118.「思考のためのインターネット」アリアドネ編、10月16日
 : 厳選サイト800の紹介
1119.「ディズニーランドという聖地」能登路雅子、岩波新書、10月16日
1120.「極東の魂」ローエル、公論社、10月16日
 : 原書は1888年(明治21年)出版。歴史の進歩は人間の個性化にあり、日本をはじめとする極東の特徴は没個性にあり、これらの諸民族は変化しない限り消滅する運命にあると主張
1121.「シミュラークルとシミュレーション」ジャン・ボードリヤール、法大、10月17日*  (5)
1122.「心の習慣」ロバート・N・ベラー、みすず書房、10月17日            * (23)
 : サブタイトル「アメリカ個人主義のゆくえ」
1123.「中国人を理解する30の「ツボ」」李景芳、講談社α新書、10月17日
1124.「フランスの民話」ミシェル・ジャンセン、白水社、10月17日
 : 部bb化の実践としての民話が消えてしまった現在でのフランス民話研究の入門書
1125.「日本の技5 古都絢爛の技・京都」栗津潔、集英社、10月18日        *
1126.「 ”  ” 6 近畿に薫る技の華」岩村宏實、  ”    ”   ”          *
1127.「 ”  ” 7 技冴える日本海」秋岡芳夫、   ”    ”   ”          *
1128.「 ”  ” 8 山陽・四国潮の技」田淵実夫、  ”    ”   ”          *
1129.「世界の日本人ジョーク集」早坂隆、中公新書、10月18日            *
1130.「美しき「ライフ」の伝説」ビッキー・ゴールドバーグ、平凡社、10月18日    *
 : 写真雑誌「ライフ」の創刊号の表紙を飾るなど、男の仕事であった写真家の仕事に飛び込み、数々の名声を勝ち取ったマーガレット・バーク・ホワイトの一生を描く
1131.「瞬間伝説」岡井耀毅、KKベストセラーズ、10月18日              *
 : 写真家の感性を通じて結晶する「瞬間」の一枚の写真の背後や周辺に漂う、いわば写真そのものには直接表われてこない隠された事実を、21人の写真家を取り上げて描く
1132.「フローラの肖像」倉本四郎、講談社、10月18日                 *
 : 「FRaU」に月2回27回にわたり連載された「絵画にあらわれた女性像と花」についての単行本化
1133.「江戸の微意識」森下みさ子、新曜社、10月19日                 *  (2)
 : 江戸に起きる微細な意識の働きが、「つたなくもはかなくも、そして可笑しくも、これらのこれらの小さなものたちを、フツフツと湧き出させた」という。「婦女子」「怪童」「ネズミ」をとりあげて分析
1134.「私の二十世紀書店」長田弘、中公新書、10月19日               *
 ; 20世紀を語る92冊の本を紹介
1135.「蕎麦ときしめん」清水義範、講談社、10月19日                **
 : エッセイ集。巻頭の「名古屋人は日本人ではない」という名古屋人気質をかたる「蕎麦ときしめんが秀逸
1136.「鍵のかかる部屋」三島由紀夫、講談社、10月19日
1137.「黒衣の僧」チェーホフ、創元推理文庫、10月19日
1138.「日本の技9 西海九州技の里」高浜幸敏、集英社、10月20日        *
1139.「吸血鬼カーミラ」ジョセフ・セリダン・ファニュ、大栄出版、10月20日     *
1140.「ワルシャワ貧乏物語」工藤久代、鎌倉書房、10月20日            **
 : 1967-74年の7年間のワルシャワ暮らし暮らしを綴る。「豊かさとは何だろうか、そして貧しさとは?物と心のあいだを、あらためて考えることのできた7年間は、中年の私が入学した、いわば人生の学校でした」と語る
1141.「映画をみればわかること」1・2、川本三郎、キネマ旬報、10月20日     *
 : 「キネマ旬報」連載の映画エッセイ。1巻は主として作品紹介、2巻は「映画閑談」
1142.「いやな感じ」高見順、河出書房、10月20日
1143.「私の美学」土門拳、10月22日                           *
 : 「私の美学」「骨董夜話」「日本の露出」を一冊にまとめたもの
1144.「ブスタの民」法大、10月22日                            *
 : ハンガリアの貴族の大私有地にある零細な農民の集落=ブスタの民の生活・信条・歴史を描く
1145.「日本の技10 南国沖縄光と技」岡村吉右衛門、集英社、10月20日    *
1146.「ノストローモ」コンラッド、筑摩、10月22日
1147.「ロマン・ロラン日記抄」ロマン・ロラン、みすず書房、10月22日        *
1148.「時の旅人」ノーマン&ジーン・マッケンジー、早川書房、10月22日      *
 : SF作家・文明史家・ユートピア的啓蒙思想家としての「H・G・ウエルズの生涯」を描く
1149.「日本人の世界地図」潮出版、10月22日                      *
 : 長田弘・高畠通敏・鶴見俊輔の鼎談で日本人と世界の様々な民族とのかかわりを語る
1150.「本読み・妄想12番」倉本四郎、洋泉社、10月22日               *
 : 12冊の本を取り上げ、その本を読んだときに思い浮かんださまざまな考え・連想(妄想)を綴る
1151.「破られた契約」ロバート・N・ベラー、未来社、10月23日            * (13)
 : アメリカの歴史においては「契約(憲法)は結ばれるとほとんど同時に破り棄てられてしまった。」(インデイアン、黒人への差別)
1152.「死ぬことと生きること」正・続、土門拳、築地書館、10月23日         **
 : エッセイ集
1153.「ペドロ・パラモ」ファン・ルルモ、岩波文庫、10月23日
1154.「天皇制と日本宗教」戸頃重基編、伝統と現代社、10月24日
 : 天皇制と仏教・神道・キリスト教・新興宗教とのかかわりを分析
1155.「天皇制」神島次郎ほか、伝統と現代社、10月24日
 : 「伝統と現代」24号、総集編「天皇制」
1156.「社会情報学Ⅰ システム」東大社会情報研究所編、東大、10月24日   *
1157.「 ”    ” Ⅱ メディア」   ”     ”    ” 、  ” 、 ”   ”
1158.「偏見の構造」我妻洋、NHKブックス、10月24日                   (1)
 : サブタイトル「日本人の人種観」
1159.「論集日本文化1 日本文化の構造」梅棹忠夫・多田道太郎、講談社現代新書、10月24日**
 : エッソ石油広報誌「Energy」30号記念特集「論集・日本文化」の単行本化
1160.「写真随筆」土門拳、デヴィッド社、10月24日
1161.「鬼の宇宙誌」倉本四郎、講談社、 ”   ”
 : 謎の古代文字解明をテーマとしたSF
1162.「ポスト・ブックレビューの時代」上・下、倉本四郎、右文書院、10月25日  *
 : 週刊ポストの書評「ポスト・ブックレビュー」として1976年5月ー97年9月まで21年間にわたり掲載した約1000の中から約100を選び収録
1163.「海の火」倉本四郎、講談社、10月25日
 : 小説
1164.「風貌」正・続・続々、土門拳、講談社文庫、10月25日             *
 : 写真集「風貌」の採録・文庫化。肖像写真にその対象となった人物像、写真を撮った時の状況などを記す
1165.「けもの道」宮崎学、共立出版、10月25日                    *
 : 長野県中央アルプスのけもの道で赤外線感知装置を使い撮影された動物たちの写真集
1166.「日本神話の可能性」伝統と現代社編、10月26日               * (13)
 : 巻頭論文「日本神話の世界」松前健一が神話性と歴史性(政治性)の分析を鮮やかに成し遂げ秀逸
1167.「日本回帰」伝統と現代社編、10月26日
 : 巻末に昭和17年「文学界」に掲載されその後大きな話題になり続けた「近代の超克」(座談会)を掲載
1168.「明治の草莽者群像」 ”  ”、 ”  ”                        *
1169.「伝統とは何か」 ”    ”  、 ” ”
1170.「怪物の王国」倉本四郎、筑摩、 ”  ”                       *
1171.「恋情は思い余って器官にむかう」倉本四郎、、筑摩、10月26日
 : 「本の雑誌」「ベルマーク」「ちくま」連載のエッセイから約80編を収録
1172.「雪の中の三人男」エーリヒ・ケスナー、創元推理文庫、10月26日      *
1173.「写真作法」土門拳、デヴィッド社、10月27日                   *
 : 「写真」に対する著者の思想・技術論等を幅広く述べたもの
1174.「写真批評」 ” ”  、 ”  ”  、 ”   ”                     *
 : 写真雑誌に応募した作品を紹介し、それに対する著者の批評をまとめて単行本化
1175.「夢の宇宙誌」澁澤龍彦、美術出版、10月27日                  *
 : 「玩具について」「天使について」「アンドロギュヌスについて」「世界の終りについて」の4部構成。共通するモチーフは、1)人間の変身、2)イメージの形態学
1176.「声の文化と文字の文化」W・J・オング、藤原書店、10月28日        * (17)
 : 声の文化(オラリティ)と文字の文化(リテラシー)の心性の違いは、思考のエコノミーが根本的に異なるところにある。「声の文化」は、ことばが発話の後にどんな痕跡も残さないという前提の下に組み立てられる
1177.「メディア論」M・マクルーハン、みすず、10月28日               *  (3)
 : さまざまなメディアの本質と、それが生み出されてくるときの相克、それが生みだすことになったさらに大きな相克を理解することを目的として書かれた本
1178.「電子メディア論」大澤真幸、新曜社、10月28日
 : メディアが代表しているように見える社会変容を、その原理において把握し、総体として特徴づける
1179.「言論の自由の源流」香内三郎、平凡社、10月28日                 (12)
 : ミルトンの「アレオパジティカ」を鍵として「自由」と「平等」の源流を探る
1180.「情報法」浜田純一、有斐閣、10月28日                      * (14)
 : 情報と法をめぐる問題の概況や所在を明らかにすることを中心に書かれた入門書
1181.「本の宇宙あるいはリリパットの遊泳」倉本四郎、平凡社、10月29日     *
 : 著者2冊目の書評
1182.「和田誠鉛筆映画館」和田誠、HBギャラリー、10月29日            *
 : 映画の登場人物の下書き(鉛筆書き)にその映画のストーリー・思い出などのエッセイを組み合わせた作品
1183.「ききみみハナのぼうけん」倉本四郎、アリス館、10月29日
 : 童話
1184.「グローバリゼーションと国民国家」田口富久治・鈴木一人、青木書店、10月29日
1185.「インターネットと法」高橋和之・松井茂記編、有斐閣、10月29日          (3)
 : インターネット法の概説
1186.「純粋文化の条件」増田義郎、講談社現代新書、10月29日
1187.「こけるな日本」堀田力、ベスト新書、10月29日                 *  (4)
 : 年金・増税・生活保護・格差・孤独死・放射能・領土問題などを乗り越える視点を提示
1188.「実践!田舎革命」金丸弘美、NHK,10月29日                    (3)
 : 「田舎力」続編。普通の人たちが一歩踏み出し「田舎力のある人」になるまでの成長物語。サブタイトル「小さくても経済が回る5つの方法」
1189.「甦る中世ヨーロッパ」阿部謹也、日本エデイタースクール、10月30日   **
 : 近代の「一つの宇宙」に対し中世の特徴を「二つの宇宙」として把握、これを「怪物・時間・空間・死生観など」の五つの切り口で分析
1190.「昔話の形態学」ウラジミール・プロップ、白馬書房、10月30日        *  (1)
 : 昔話の形を検討し、その構造上のきまりを確立する<形態学>とその具体的内容について述べる
1191.「アニミズムを読む」平川祐弘・鶴田欣也編、新曜社、10月30日       **
 : 1992年カナダで行われた「日本文学における自然と自己」国際会議で発表されたアニミズムに関する12論文に3論文(佐伯、夏石、松居)を加えて単行本化。「果心居士の消滅」平川祐弘、「水とことばとコスモロジー」中西進、「無常とアニミズムの融合」上外垣憲一が秀逸
1192.「出現する書物」倉本四郎、冬樹社、10月30日
 : 著者初の書評集。1976年から「週刊ポスト」の「ポスト・ブックレビュー」にあしかけ6年間にわたり連載した250編のなかから35編を選んで単行本化
1193.「都市のイコノロジー」若桑みどり、青土社、10月30日
 : 1987-90年に雑誌「現代思想」に「日常の図象学」として連載された文章に同時期に書かれた同種の小文を加えてまとめたもの
1194.「海辺で」三木卓、講談社、10月30日
 : 三浦半島の海に面したアパートでの春・夏・秋・冬の1年間の日常を綴る
1195.「論集日本文化2 日本文化と世界」梅棹忠夫・多田道太郎編、講談社現代新書、10月30日*
 : 世界文化の中の日本文化という視点での論文集
1196.「  ”    ” 3 日本文化の表情」  ”  ” 、 ”   ”   、 ”      ”  、 ”   ”
 : 日本文化の伝統的側面を論じた論文を集めた
1197.「世界大博物図鑑別巻1 絶滅・希少鳥類」荒俣宏、平凡社、10月30日  **
1198.「図鑑の博物誌」荒俣宏、リプロポート、10月31日               ** (4)
 : 「一般の博物図鑑史」「個別の博物図鑑史」「日本についての余白」「図鑑芸術のために」。250年にわたる博物図鑑の歴史を語りつくす
1199.「文明に囚われた動物たち」H・ヘディガー、思索社、10月31日       *
 : 動物学の古典といえる1冊。動物園の動物の多くが、自然状態の動物に比べてはるかに健康であり長い平均寿命を享受していると指摘し、世間の誤解を解こうと努める
1200.「写真の時代」富岡多恵子、毎日新聞、10月31日               *
 : 「カメラ毎日」に2年間24回にわたり連載されたカメラ時評の単行本化。カメラは素人だが、詩・小説で鍛えた目は、写真の本質に迫る切れ味を見せる
1201.「おもちゃ革命」森下みさ子、岩波、10月31日
 : 「現代のオモチャというモノを通して、昨今の「子どもたちの感受性の文法」に近づき、それを掬い取って読み解くことを目的」として書かれた
1202.「日本の戦時下ジョーク集 満州事変・日中戦争編」早坂隆、10月31日
1203.「  ”         ”    太平洋戦争編」       ”  、 ”   ”
1204.「岩波講座現代の法10 情報と法」桂木隆夫他、岩波、11月1日          (7)
 : 法的側面という切り口から分析を加え、情報と社会との相関関係を解明し、21世紀における情報の法的問題を考える
1205.「情報法入門」石村善治編、法律文化社、11月1日
 : 高度情報通信社会の「歴史」「法と情報」「メディア論」「外国のメディア」「にたいする「入門書」
1206.「情報政策法」木村順吾、東洋経済、11月1日                 ** (29)
 : 本書は「情報法規の紹介」ではなく、「情報政策の創造的方法」書であることを目ざし、「伝送」「交流」「享受」の3部構成で叙述
1207.「恋する老人たち」荒木経惟編、筑摩、11月1日                 **
 : <生きる歓び>をとらえた選りすぐりのフォトアンソロジー。53枚の写真を掲載
1208.「貧困旅行記」つげ義春、晶文社、11月1日                   *
 : 旅と自分の内容の貧困により「貧困旅行記」としたという、13編の旅のエッセイ
1209.「フィールド・オブ・イノセンス」川本三郎、河出書房、、11月1日        *
 : 著者の好きなアメリカ現代作家を論じたアメリカ小説論でもありアメリカ論でもある。好きなアメリカのイメージを小説や映画の中から集めたコラージュ
1210.「こどもたちはまだ遠くにいる」川本三郎、筑摩、11月1日
 : 子供たちだけの姿をとらえた写真で編んだフォトアンソロジー
1211.「娘たちの江戸」森下みさ子、筑摩、11月1日                   *
 : 美しい町人の娘、江戸という都市に生息して力を発揮する娘、娘たちの世界を積極的に映し出すモノの出現を描く
1212.「江戸の花嫁」森下みさ子、中公新書、11月1日                 *
 : 江戸時代の「嫁入りとは」「見合い・仲人・結納・持参金」「嫁入り・婚礼」「結婚」「破綻」「嫁入り外の娘たち」
1213.「日本フォークロアの先駆者」伝統と現代社編、11月2日            *
 : フォークロアの学問としての独自性とは何か、柳田民俗学の功罪、フォークロアをめぐるロゴスとパトス
1214.「自然」伝統と現代社編、11月2日
1215.「民話」  ”     ”  、 ”  ”                           *
 : 様々な切り口で民話に迫る。巻末の特別付録「日本民話50選」が良い
1216.「火山列島の思想」増田聡美、筑摩、11月2日
 : 日本的古代支配とそのもとで生じた精神の諸問題を教示した11篇の文章を収録
1217.「日本漂民物語」佐木隆三、講談社、11月2日                   *
 : キャバレー、日本製鉄、サーカスの空中ブランコ乗り、軍艦島の炭鉱夫、筑豊の焼き物工、沖縄の観光ガイド・娼婦
1218.、「もじゃもじゃ天使ポパ」倉本四郎、太平出版、11月2日
 : 2所帯8人が暮らす家にやってきたルーマニアの大学教授めぐる大騒ぎ
1219.「新版 今日の芸術」岡本太郎、カッパ・ブックス、11月2日          **  (4)
 : 「今日の芸術は、うまくあってはいけない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない。」
1220.「1億人の昭和史10 不許可写真集」毎日新聞、11月3日          **
 : 15年戦争中、報道規制の嵐の中で、闇に葬り去られた写真を集めて掲載。カットシーン映画史にもふれる
1221.「囚人組合の出現」M・フィッツジェラルド、法大、11月3日           *
 : イギリス・アメリカにおける「囚人組合化」の動きを紹介。最も重要な教訓の一つは、刑罰の変革のための闘争は、政治的・思想的な闘争であるということ
1222.「ある愛書狂の告白」ジョン・バクスター、晶文社、11月3日
 : 伝記作家・映画評論家ジョン・バクスターの自伝
1223.「映画そして落語」森卓也、ワイズ出版、11月3日
 : 第一章映画、第二章落語、作品の紹介を中心としたエッセイ
1224.「地上から消えた動物」ロバート・シルヴァーバーグ、早川文庫、11月3日
 : ドードー、バイソン、ステラ―カイギュウ、オオウミガラス、クアッガ、モア、オオナマケモノ、リョコウバト
1225.「イタリア・都市の歩き方」田中千世子、講談社現代新書、11月3日
 : フィレンツェ、トスカーナ、ヴェネツィア、ミラノ、ナポリ、シチリア、ローマ
1226.「続・世界の日本人ジョーク集」早坂隆、中公新書、11月3日         *
1227.「悪魔の布」ミッシェル・パストウロー、白水社、11月3日
 : 中世における縞模様は「悪魔の布」のイメージだった。近世に入ると、縦縞も登場し、「良い」縞模様が広く普及した
1228.「縄文土器大観」1~4、小林達雄編、小学館、11月4日            **
 : 圧倒的な迫力の縄文土器群。展開写真を使用して文様を見やすくした工夫が生きる。収録した土器の数の多さ、時代順に各時期の特徴を解説しながら写真で理解させる。縄文土器の時代変遷がすんなり記憶に残る
1229.「縄文土器の研究」(普及版) ”  ”、学生社、 ”  ”              *
 : 起源論、形式・型式・様式論、編年論、用途論、生態論、文様論
1230.「縄文人追跡」小林達雄、日経、11月4日                     **  (2)
 : 最新の考古学の成果を参照しながら縄文人とかれらを取り巻く風景に迫る
1231.「世界史のなかの縄文」小林達雄・佐原眞、新書館、11月4日         *
 : 縄文を世界史の中で他の文化と比べるとその普遍性と特徴がどこにあるのか
1232.「縄文社会を探る」大学合同考古学シンポジウム実行委員会編、学生社、11月4日
 : 2001年開催の早大・明大の合同シンポジウムの単行本化
1233.「縄文の思考」小林達雄、ちくま新書、11月4日
 : 「縄文人の世界」出版以来10年余りがたち、あらためて積もる話をまとめた「縄文人の世界」の続編
1234.「古代翡翠文化の謎を探る」小林達雄編、学生社
1235.「日本倫理思想史」佐藤正英、東大、11月5日
 : 日本倫理思想史は、わが国の人々がなにを信じ、なにを怖れ、なにを愛し、なにを願っていたかをとらえようとする学問である
1236.「エーリアの火」加納隆道・典子、どうぶつ社、11月5日             **
 : サブタイトル「アフリカ密林の不思議な民話」。アフリカザイール共和国のワンバで収録した民話集
1237.「にんげん住所録」高峰秀子、文春、11月5日                  **
 : 「にんげん」シリーズ・エッセイ三巻目
1238.「アリゾナ無宿」逢坂剛、新潮社、11月5日                    *
 : 日本人の作家が書いたアリゾナを舞台とする全登場人物がアメリカ人という西部劇
1239.「脳・能楽論・狂言」市古貞次編、ほるぷ出版、11月6日            ** (18)
1240.「最新縄文学の世界」小林達雄編、朝日、11月6日               **  (1)
 : 1999年出版。’70-’80年代に大きな進歩を遂げた。その成果をまとめた論集。数多くのテーマ、角度から分析、情報質・量とも豊富
1241.「縄文人の文化力」小林達雄、新書館、11月6日                 ** (10)
 : 「縄文人の世界」に盛り込めなかったり、その後分かってきた縄文の意味するところを発信
1242.「大博物学時代」荒俣宏、工作舎、11月6日                    *
 : 博物学が一瞬垣間見た恐ろしいほど壮大なパノラマを再現するのが本書のテーマ
1243.「パリの聖月曜日」喜安朗、平凡社、11月6日
 : パリの労働者にとって日曜日は家族の日、月曜日は聖なる仲間の日。仕事をせず、痛飲し仲間との絆を深める日であった
1244.「テクノクラシー」ブルース・ナスバーム、講談社、11月6日
 : 1983年出版。時代の変化の早さを感じさせられた
1245.「転身物語」オウィデイウス、人文書院、11月6日
 : 起源7年完成。ギリシャ・ローマ神話・伝説の一代収集
1246.「江戸の音」田中優子、河出書房、11月6日                    *  (9)
 : 武満徹との対談が秀逸
1247.「能と狂言の世界」横道万里雄編、平凡社、11月6日
 : サブタイトル「五人の人間国宝にきく」
1248.「河原花妖」宮本徳蔵、小沢書店、11月7日                    *
 : 「カワラ」をキーワードに歌舞伎の起源・発展を語る。近松門左衛門、鶴屋南北を中心として
1249.「鯨のなんでも博物誌」滝谷節雄、講談社、11月8日               *
 : 南氷洋での捕鯨船乗船体験から始まり、捕鯨反対運動まで鯨に関することを幅広く網羅
1250.「芸能の人類学」姫野翠、春秋社、11月8日                    **
 : 呪術と芸能の間に線引きするのは困難だ。呪術から芸能への動きを東洋・西洋の多くに辞令を挙げて紹介する
1251.「縄文ランドスケープ」小林達雄編、アム・プロモーション、11月8日
1252.「世界遺産縄文遺跡」  ”   ” 、同成社、11月8日
1253.「土門拳全集2 古寺巡礼2」小学館、11月9日                  *
 : 東大寺、唐招提寺、浄瑠璃寺他
1254.「左右の民俗学」礫川全次編、批評社、11月9日
 : 左前はなぜいけないのから始まり、注連縄の巻き方まで、右と左についての民俗を解説
1255.「裸体とはじらいの文化史」ハンス・ペーター・デュル、法大、11月9日
 : 「人間が文明化していくにしたがって裸を恥ずかしく思うようになった」という俗説を否定。それは「人間の本性である」と主張する
1256.「にんげん蚤の市」高峰秀子、文春、11月9日                   *
 : 10篇を収録するエッセイ集
1257.「にんげんのおへそ」高峰秀子、文春、”  ”
 : 13篇を収録するエッセイ集
1258.「まずいスープ」成井昭人、新潮社、 ”  ”
1259.「生ともののけ」斉藤たま、新宿書房、”  ”                     *
 : 「生ともののけ」とは「生と魔除け」の意味で日本中にある
1260.「永遠のジャック&ベッティ」清水義範、講談社、11月9日            *
 : 8篇の短編を収録。作者一流のパロディ、手を変え品を変えて楽しませてくれる
1261.「美の呪力」岡本太郎、新潮社、11月9日
 : 1970年1年間芸術新聞に連載した「わが世界美術史」の単行本化
1262.「土門拳全集1 古寺巡礼1大和篇上」小学館、11月10日
 : 法隆寺、中宮寺、薬師寺、飛鳥寺他
1263.「 ”    ” 3  ”  ” 3 京都篇」   ”    ”   ”
 : 平等院、三十三間堂、西芳寺、神護寺、高山寺、東寺、大徳寺、大仙院、龍安寺他
1264.「共同研究 集団」思想の科学研究会、平凡社、11月10日           *
 : サブタイトル「サークルの戦後思想史」。思想の科学研究会の一サークル「集団の会」があしかけ14年にわたり活動した成果をまとめたもの
1265.「理念の共和国」本間長世、中公叢書、11月10日
 : サブタイトル「アメリカ思想の潮流」1976年出版
1266.「日本の村」守田志郎、朝日選書、11月10日                    *
 : きだみのる・谷川雁・林竹二が日本の村に持つ関心を分析し、現存する日本の農村についての実証的な記述をさらに加える
1267.「縄文語の発見」小泉保、青土社、11月10日                  ***(10)
 : 日本語の起源をめぐる学会での議論の主流は海外にその起源を求めるもの。しかし、どの見解も決め手に欠け、議論の決着はついていない。著者は言語の系統分析の手法を駆使し、日本語の起源を縄文語にあると結論する
1268.「おいしいおはなし」高峰秀子、光文社文庫、11月10日
 : 23人のエッセイから「おいしいおはなし」を選び出すアンソロジー
1269.「図説 都市の世界史1 古代」レオナード・べネヴォロ、相模書房、11月10日
1270.「 ”    ”    ”  2 中世」  ”      ”    、  ”  ” 、 ”   ”
1271.「 ”    ”    ”  3 近世」  ”      ”    、  ”  ” 、 ”   ”
1272.「 ”    ”    ”  4 近代」  ”      ”    、  ”  ” 、 ”   ”
1273.「磯崎新+篠山紀信 建築行脚5 中世の光と石」六曜社、11月10日
1274.「江戸の町かど」伊藤好一、平凡社、11月11日                  *
 : 明地(空き地)・木戸・番屋・川岸・はきだめ・下水・雪隠を取り上げ、江戸の都市化と幕府の都市政策を紹介する
1275.「土門拳全集7 伝統のかたち」小学館、11月11日                *
1276.「能の表現」増田正造、中公新書、11月11日                   ***
 : 「逆説の構造」「生と死の美学」「現代と能」の三部構成で「能とは何か」を紹介する。入門書でありながら、本質論の連続で「最も高度な能楽論」にもなっているという「志の高い」本。感服!
1277.「縄文文化の研究1 縄文人とその環境」加藤晋平他編、雄山閣、11月11日
1278.「  ”     ”  2 生業」小林達雄編、雄山閣、11月12日          *
 : 狩猟・採集を基本とした縄文人の生活を紹介
1279.「  ”     ”  3 縄文土器1」 ”  、  ” 、  ”   ”           *
 : 縄文土器の起源論、草創期、早期、前期
1280.「世界のイスラムジョーク集」早坂隆、中公文庫、11月12日          **
1281.「世界反米ジョーク集」早坂隆、中公新書、11月13日              **
1282.「土門拳全集4 古寺巡礼4 全国編」小学館、11月13日            *
 : 中尊寺・毛越寺・瑞巌寺・大谷寺・臼杵石仏群・三仏寺など
1283.「  ”   ” 5 女人高野室生寺」    ” 、  ”   ”             *
1284.「  ”   ” 6 文楽」            ” 、  ”  ”
 : 人形・三楽の名人たち、楽屋と舞台裏、舞台
1285.「ニュースの誕生」木下直之・吉見俊哉編、東大、11月13日          **
 : サブタイトル「かわら版と新聞錦絵の情報世界」。ニュース・メディアの歴史を楽しく知ることができる。豊富なかわら版と新聞錦絵のコピーが載せて在り資料的価値も大
1286.「縄文文化の研究4 縄文土器Ⅱ」小林達雄編、雄山閣、11月13日     *
 : 1)原材料の入手、2)素地作り、3)成形、4)文様、5)焼成、6)使用、7)廃棄
1287.「  ”     ”  5  ”  ”  Ⅲ」 ”   ” 、   ” 、  ”  ”       *
 : 縄文時代6区分のうち後半の中期・後期・晩期の土器を対象。煮炊き一本やりから使途を拡大、物語文様が中期に登場し後期に消えていく
1288.「  ”     ”  6 続縄文・南島文化」藤本好一編、”   ”  ”
 : 北海道の続縄文文化と南島の文化の巻
1289.「  ”     ”  8 社会・文化」小谷凱宣編、   ” 、11月14日     **  (10)
 : 集落・住居・交易・縄文社会論
1290.「  ”     ”  9 縄文人の精神文化」藤本強編、 ”、 ”  ”
 : 墓制・第二の道具(土偶・土版・石棒・石剣・翡翠など)
1291.「  ”     ” 10 縄文時代研究史」岡本勇、  ”  、 ”  ”
1292.「遊びのデザイン」谷峯蔵解説、岩崎美術社、11月13日            **
 : 山東京傳作・画の「小紋雅話」は「もじり」「地口」「見立て」という江戸のパロディの手法によって演出された洒落本形式の滑稽絵本
1293.「うまい魚が食いたい」橋本憲一、晶文社、11月13日              *
 : 海に魚がいなくなり沿岸漁業が成り立たなくなっている伊勢湾の実態をレポート
1294.「おじいさんの台所」佐藤慶女、文春、11月13日
 : サブタイトル「父・83歳からのひとり暮らし特訓」
1295.「金達寿評論集 わが文学」筑摩、11月14日
1296.「  ”    ”   わが民族」 ” 、 ”  ”                     *
1297.「性幻想と不安」ドロシー・ディナースタイン、河出書房、11月14日
 : 現存する「性制度」は「人間の不安定感」を高め、危機的状況を作り出している。その原因は、女性が子育てを任されていることにあり、危機克服のためには、子育てを男女共同でやることが必要と主張
1298.「土門拳全集8 日本の風景」小学館、11月14日
 : 屋久島・西芳寺・室生の里・高山寺・山仏寺など
1299.「日本人研究1 日本人の心は変わったか」日本人研究会編、至誠堂、11月15日
 : 20年間の調査を通して変化を分析、心の構造に迫る
1300.「 ”   ”  2 支持政党別日本人集団」    ”    ”  、  ”  、  ”  ”
 : 日本人の意識は政党支持別にどう違うのか、日本人はどのようにして政党支持を決めるのか、政党支持とライフスタイルとの関係などを分析
1301.「 ”   ”  4 世論とは何か」          ”    ”  、  ”  、  ”  ”
 : 京極純一「輿論の政治」画:秀逸。量の輿論だけでなく、質の輿論、情(感情)の輿論についてもふれる
1302.「エロティックと文明」ルネ・ネリ、紀伊国屋、11月15日             *
 : 快楽の一体性の確立、快楽における二元論の廃絶により、ついに愛は本来の姿に戻った
1303.「落書というメディア」吉原健一郎、教育出版、11月15日            *
 : サブタイトル「江戸庶民の怒りとユーモア」。楽しみながら江戸時代の情報文化実態に迫る。落書(らくしょ)の10大トピックを中心に内容を紹介する
1304.「幸福の経済学」キャロル・グラハム、日本経済新聞、11月15日       *
 : 幸福は「幸福な農民と不幸な成功者」に象徴されるように所得だけで決まるわけではなく、人生の目的や友人・家族・健康などに大きく依存している。幸福を生み出し、大きくするには、幸福度調査を行い、厚生指標を決め、それを高める政策を実施することが有効である
1305.「縄文文化の7 道具と技術」戸沢允則、雄山閣、11月16日              (5)
 : 石器・骨角魚器・耳飾り・木製品・漆・編み物・布
1306.「落首文芸史」井上隆明、高文堂、11月16日                   *
1307.「ジョークでわかるイスラム社会」早坂隆、実業之日本社、11月16日
1308.「寺島町奇譚」上・下、滝田ゆう、筑摩、11月16日
 : 戦前の玉ノ井で育った作者の思い出を生かした作品
1309.「野生の知能」ルイーズ・バレット、インターシフト、11月16日          **
 : 擬人化のバイアスを取り除き、身体化され環境に埋め込まれた認知の理論で動物を見れば、あるがままの世界が見えるようになる
1310.「土門拳全集9 風貌」小学館、11月16日                      *
 : 梅原龍三郎、幸田露伴、鈴木大拙、柳田国男、永井荷風、川端康成、小林秀雄ほか
1311.「  ”  ”  10 ヒロシマ」” 、 ”   ”                       *
1312.「  ”  ”  11 筑豊の子どもたち」 ”、 ”  ”
1313.「  ”  ”  12 傑作選上」”、 ”   ”
1314.「江戸時代落書類聚」上・中・下、矢島隆教編、東京堂、11月17日       *
 : 「江戸時代落書類聚」全36巻37冊(現在は15巻欠落のため36冊)および残5冊を翻刻し上・中・下の3分冊として発行
1315.「朝鮮の政治社会」グレゴリー・ヘンダーソン、サイマル、11月17日
 : 原著出版1968年。1947~54年在韓国アメリカ大使館、その後国務省で3年間韓国担当という韓国を知り尽くした著者による韓国の政治社会分析
1316.「日本人研究6 日本人の政治感覚」林知己夫編、出光書店、11月17日
 : 政党支持と選挙結果との関係、政党支持はどのようにして決まってくるのか
1317.「  ”  ”  7 日本の女性の生き方」杉山明子編、”  ” 、  ”  ”
 : 「日本人研究3 女が考えていること」の続編
1318.「戯作者銘々伝」井上ひさし、中公、11月17日                  **
 : 式亭三馬、春川恋町論が秀逸
1319.「料理沖縄物語」古波蔵保好、作品社、11月18日                *
 : 沖縄料理を語りながら沖縄の風土・暮らし・それを作る女たちを描く
1320.「さらば猫の手」金治直美、岩崎書店、11月18日                 *
 : 童話。願い事を叶えてくれる「猫の手」を手に入れた主人公の物語
1321.「逢魔が刻のにおい」金治直美、学研、11月18日                **
 : 妖怪「あづきあらい」の登場する童話
1322.「古代ローマの饗宴」エウジェニア・S・リュッテイ、平凡社、11月18日     *
 : 古代ローマの散文や詩の中に描かれた日常の宴会の描写を膨大な資料の中から選び出し、古代ローマの宴会ならびに古代ローマ人の日常生活に迫る
1323.「江戸の罪と罰」平松義郎、平凡社選書、11月18日                   (2)
 : 領主法(幕府法・藩法)と民衆法(村法・町法)・法の実現など
1324.「逆襲の地平線」逢坂剛、新潮社、11月18日                   *
 : 「アリゾナ無宿」続編
1325.「土門拳全集13 傑作集下」小学館、11月18日
1326.「食いてしやまん」藤本義一、KKベストセラーズ、11月19日          *
 : 東京人VS大阪人
1327.「ジャン・ルノワール自伝」みすず書房、11月20日                *
 : 画家ルノワールの息子で「カサブランカ」「巴里祭」「巴里の屋根の下」「望郷」「外人部隊」大いなる幻影」等の名画を生み出したジャン・ルノワールの自伝
1328.「Dr・ヘリオットのおかしな体験」ジェイムズ・ヘリオット、集英社、11月20日
 : 獣医として体験した数々のエピソードを紹介。放屁のとまらない犬、看護婦に生まれついた犬、アレルギー体質の猫、生んだ子をかくしてしまう雌牛、贅沢をときどきしにくる猫
1329.「われ山に帰る」高山宏、新潮社、11月20日                   **
 : 山(熊本球磨)と平地(東京)を往き来し、社会運動・文筆活動を行った山の民小山勝清の70年の生涯を描く
1330.「柳生天狗党」上・下、五味康裕、祥伝社、11月20日              *
 : 「柳生武芸帳」「柳生連也齋」に続く代表作
1331.「ウォー・ゲーム」ディヴィッド・ビショク、早川文庫、11月20日         *
 : 北米防空司令部のコンピューター画面にロシアの核攻撃が映し出され、第三次世界大戦が勃発寸前になったところからストーリーが始まる
1332.「ぼんくら」宮部みゆき、講談社、11月20日                    *
1333.「セレンゲティ」岩合光昭、朝日、11月20日
 : サブタイトル「アフリカの動物大国」。写真集
1334.「ミクロ家出の夜に」金治直美、国土社、11月21日               **
 : 童話
1335.「マタギに育てられたクマ」金治直美、佼成出版、11月21日          **
 : ノン・フィクション
1336.「信楽」土門拳、趣味と生活、11月21日                       *
1337.「古窯遍歴」土門拳、矢来書院、11月21日                     *
1338.「日本の古陶磁」土門拳、美術出版、11月21日                  **
1339.「本所深川不思議草紙」宮部みゆき、新人物往来社、11月22日        **
 : 本所七不思議にちなんだ小説
1340.「大地と休息の夢想」ガストン・パシュラール、思潮社、11月23日        *
 : 人間存在を、分割の合理主義の不具から回復し、思考と想像力の婚姻の中で総合的、宇宙的な思考する樹想像的な夢を描こうという、真に哲学的なパシュラールの試みの書
1341.「脱牛肉文明への挑戦」ジェレミー・レフキン、ダイヤモンド社、11月23日   * (4)
 : 陸地面積の4分の1で牛が草を食み、穀物の3分の1を消費する。森林破壊・砂漠化・淡水資源の圧迫・地球温暖化の原因になり、過食による健康問題を生み出している「牛肉文明」からの脱却の必要を説く
1342.「俳句と遊ぶ法」江國滋、朝日、11月23日
1343.「土門拳の伝えたかった日本」土門拳記念館編、毎日新聞、11月23日    **
1344.「2050年の世界」英「エコノミスト」編集部、文春、11月23日           ** (20)
 : 人間とその相互関係、環境・信仰・政府、経済とビジネス、知識と科学の4部20テーマの2050年の世界を予測
1345.「わがふるさとインドの変貌」プラフルラ・モハンティ、平凡社、11月23日        :
 : 東インドオリッサ州の村の生活を綴る(1989年)
1346.「私たちのインド」辛島貴子、北洋社、11月23日                  *
 : 1969年4月から3年間のインド暮らし(マドラス、マイソール)で経験したインド事情の紹介
1347.「貸本漫画RETURNS]貸本マンガ史研究会編、ポプラ社、11月23日    *
1348.「夫の始末」田中澄江、講談社、11月23日
1349.「透明な一日」北川歩美、角川書店、                         *
1350.「スナーク狩り」宮部みゆき、光文社、11月23日                 *
 : 書下ろし、サスペンス小説
1351.「唐獅子株式会社」小林信彦、文春、11月23日                 **
 : 喜劇的想像力をどこまでエスカレートさせ得るかという抱腹絶倒の実験小説
1352.「瞬間をとらえつ」スティーブン・トルトン、小学館、11月23日           *
 : サブタイトル「生物のハイスピード写真集」
1253.「東京帝大新人会の記録」石堂清倫、経済往来社、11月24日
 : 1969年新人会集会(50周年記念)、関係者の回顧、解散時の史実の3部構成
1254.「<ジョーク対決>世界戦 中国人VS日本人}早坂隆、KKベストセラーズ、11月24日*
1255.「春秋山伏記」藤沢周平、家の光協会、11月24日
1256.「カメラと私」ヨーリス・イヴエンス、未来社、11月24日
 : サブタイトル「ある記録映画作家の自伝」
1257.「雲上的少女」夏伊、文春、11月24日
 : 作者が16歳の時に書いた小説で、中国でベストセラーとなり、若者の圧倒的支持を受ける
1258.「江戸釣魚大全」長辻象平、平凡社、11月24日                  *
1259.「四番目の恐怖」広瀬隆・広川隆一、講談社、11月24日
 : サブタイトル「チェルノブイリ、スリーマイル島、ウインズケール、そして青森(六ヶ所村)をつなぐ運命」
1260.「たびびと」立原正秋、文春、11月24日                       *
1261.「怪しい来客簿」色川武大、話の特集社、11月25日
1262.「きつねつきの科学」高橋紳吾、講談社、11月25日                *
 : 「キツネツキ」を精神医学の視点で分析、「キツネツキ」という名の「憑依現象」は、日本人の心の優しさと柔軟さ、精神構造の多様性を示すものであるという
1263.「プラド美術館の三時間」エウイーニオ・ドールス、ちくま学芸文庫、11月25日 *
 : 本書は、プラド美術館の主だった絵画を案内するという形を取った絵画論でもある。空間的価値と表象的価値の対立の超克を目指す
1264.「寺暮らし」森まゆみ、集英社文庫、11月25日
 : お寺の境内にある借家での暮らしを綴る
1265.「食人国旅行記」マルキ・ド・サド、河出文庫、11月25日
1266.「これからどうする」岩波書店編集部編、岩波、11月25日
 : 21世紀になって閉塞状況にある日本を「これからどうする」かを、各界を代表する228名が1人3ページ程度提案するという企画。閉塞状況にあるということは、拠って立つところのパラダイムに誤りがあるわけであり、それを3ページでは語れるわけがない。何を目指した企画なのか全く不可解
1267.「ほろ酔い行進曲<恋愛編>」加藤登紀子、講談社、11月25日
1268.「都市の歩き方」枝川公一、北斗出版、11月26日
 : 機織りやキルトづくり、ツボの製作といった手仕事と変わらない都市歩きの楽しさを語る
1269.「時計じがけの東京探検」枝川公一、新潮社、11月26日
 : 午前4時から始めて、東京の24時間にわたる1時間ごとの顔・姿を描く
1270.「葛飾北斎<縁結出雲杉>」リチャード・レイン編、河出書房、11月27日   *
 : 日本では長い間出版禁止にされてきた北斎の表題の春画集の復刻版
1271.「バルザックと小さな中国のお針子」タイ・シージェ、早川書房、11月27日  *
 : 文化大革命中の中国で、チベット近くの山村に下方された17歳と16歳の2人の少年と小裁縫の物語
1272.「東京はいつまで東京でいつづけるか」枝川公一、講談社、11月27日
 : 東京の未来はどうなるのか、どんな未来が望ましいのか、どんな未来は好ましくないのか
1273.「病と人間の文化史」立川昭二、新潮選書、11月27日              *
 : 「病の歴史シルクロードをたどった疫病」から「人間と病の歴史」を始め、現代人は医療文明の恩恵にもたれすぎて、病と死と直に対話し語り継いでいく心を失ったと結論づける
1274.「ヤポネシアへの道」山田宗睦、日本交通公社、11月27日
 : タイ・マレーシア・インドネシア・東南アジアの旅
1275.「文様の手帖」尚学図書編、小学館、11月27日                  **
 : 日本の伝統的文様を網羅: 植物・動物・器物・建造物・自然・幾何・様式
1276.「無法の群れ」オーギュスト・ル・ブルトン、早川書房、11月27日        *
 : ジョーことジョルシュ・エノーのやくざとしての一生と暗黒街が関わった世界をを本人からの聞き取りにより1冊にまとめたもの
1277.「短歌への招待」馬場あき子、読売、11月27日                  **
 : 昭和58年10月~半年間のNHK市民大学のテキストとして書き下ろされた
1278.「黙市」津島佑子、新潮社、11月27日
 : タイトルをふくむ11篇の短編小説集
1279.「和菓子の京都」川端道喜、岩波新書、11月27日
 : 京都で500年続く和菓子屋川端家当主が京都和菓子文化・京の歳時記と京都人気質を語る
1280:「ジョージ・ルーカスのSFX工房」トーマス・G・スミス、朝日、11月28日     *
 : ジョージ・ルーカスの映画で特殊効果を担当した「Industrial Light&Magic」社の生い立ち・スタッフとその成果を紹介する
1281.「酒あるいは人」池部良、平凡社、11月28日                     *
 : 雛祭りでの白酒との出会いから始まり、酒と人との付き合いを記すエッセイ
1282:「つきましては女を」池部良、扶桑社、11月28日                   *
1283.「風の食い物」池部良、文春文庫、11月28日
1284.「歴史とアイデンティティ」栗原彬、新曜社、11月28日               *  (3)
1285.「古典余情」馬場あき子、読売、11月28日                      *
 : 「古典への漂遊」「古典への飛翔」に続く古典をめぐるエッセイ集
1286.「辺境の食卓」太田愛人、ヨルダン社、11月28日                  *
 : 「辺境の食卓」「軽井沢からーカナダ的視野」「野尻湖から」
1287.「羊飼いの食卓」太田愛人、築地書館、11月28日
 : 「羊飼いの食卓」の田舎風メニューを第一部、「木崎湖から」の手紙を第二部
1288.「シネマ書店とスタジアム」沢木耕太郎、新潮社、11月28日            *
 : 映画批評、書評、スポーツ観戦記(長野冬季五輪、サッカー日韓世界大会)
1289.「アメリカのイヴたち」亀井俊介、文春、11月28日                  *
 : 生まれながら自由で自然な女としての「イヴ」5人を選び、アメリカ女の生きた姿を描くことにより、アメリカ文化の敏感な部分に切り込む
1290.「未開と文明」J・グッデイ、岩波現代選書、11月29日
 : 「未開と文明」というテーマに、リテラシーを中心として取組み、文字と接することによって無文字社会がいかに変容し文明化していくかを描く
1291.「遊牧の世界」松原正毅、平凡社、11月29日
 : トルコ系遊牧民ユルックと1979年8月から1年間生活を共にしながら秋営地・冬営地・夏営地の移動とその生活をレポート
1292.「タクアンの丸かじり」東海林さだお、文春文庫、11月29日
1293.「ブタの丸かじり」東海林さだお、朝日、11月29日
1294.「日は鉄格子に昇る」上・下、ミハイル・ジョーミン、講談社、11月29日     *
 : ロシア革命の取り落としたフォークロア、ロシアの「パピヨン」とも言われる驚異のバイオレンス・ロマン
1295.「かまいたち」宮部みゆき、新人物往来社、11月29日               **
 : 「かまいたち」「師走の客」「迷い鳩」「騒ぐ刀」の4篇を収録
1296.「江戸入浴百姿」花咲一男、三樹書房、11月30日                *
 : 江戸銭湯の歴史、風呂のいろいろ、くすり湯、江戸の湯屋、銭湯の客、湯屋で働く人々など
1297.「秘めごとの文化史」ハンス・ペーター・デュル、法大、11月30日
 : 「裸体とはじらいの文化史」の続編。本書では、前書に加えられた批判に理論的・体験的に反論しながら、さらに論旨を展開していく
1298.「路上の人」堀田善衛、新潮社、11月30日
 : 路上の人(聖職者・騎士などの従者として旅の手助けする)ヨナを通して13世紀のキリスト教異端戦争を描く
1299.「無名抄」鴨長明、角川ソフィア文庫、11月30日                 **
 : 現代語訳付の長明の歌論
1300.「詩のなかにめざめる日本」真壁仁編、岩波新書、11月30日         *
 : 戦後の日本の民衆が書いた詩のみを収録
1301.「世界SF映画全史」北島明弘、愛育社、12月1日                 *
 : 映画の誕生から始め、21世紀初頭までのSF映画(含むTVシリーズ)の歴史を語る1000ページを超える大冊。著者のSF映画への熱い思いが伝わってくる力作
1302.「少年のころ」絵:ミヒャエル・ソーヴァ、文:那須田淳、小峰書店、12月1日  *
 : 絵が素晴らしい
1303.「ジェイク先生の性的冒険」キングスレイ・エイミス、講談社、12月1日     *
 : 1970年代後半の英国を舞台に、初老の男の性衝動の衰えと妻の焦り、現代教師・学生気質、アメリカ式サイコセラピー、時代を超越した男女の本性を、エイミスらしい軽妙な筆さばきで描いた小説
1304.「パリ、娼婦の館」鹿島茂、角川学芸出版、12月1日               *
 : 「閉じられた家」「認可の家」「社交の家」などと呼ばれたフランスの娼館の誕生の歴史と内容を描く
1305.「古典への漂遊」馬場あき子、読売、12月1日                   **
 : 古典詩論の部分が秀逸
1306.「古典への飛翔」馬場あき子、読売、12月2日                   *
1307.「私塾の思想」伝統と現代社編集部編、12月2日                 *
1308.「主夫と生活」マイク・マクレディ、学陽書房、12月2日
 : 新聞のコラムニストであった著者が一年間の主婦生活の体験と、たどり着いた結論をまとめたもの
1309.「不当逮捕」本田靖春、講談社、12月2日                      *
 : 売春汚職報道で不当逮捕された読売新聞記者立松和博の真実と事件の顛末を描く
1310.「きづ」アンドニス・サマラキス、創元社文庫、12月2日
 : 原題ギリシャ文学界の鬼才が描く、全体主義への反発・恐怖、自由への羨望
1311.「ホット・ゾーン」上・下、リチャード・プレストン、飛鳥新社、12月2日      *
 : エボラ出血熱の出現、エボラ・ウイルスの発見と制圧をめぐるノン・フィクション
1312.「さらば長き眠り」原尞、早川書房、12月2日                    **
 : 「そして夜は甦る」「私が殺した少女」に続く探偵沢崎シリーズ第三弾
1313.「黒い輪」ヴィヴ・シムソン、アンドリュー・ジェニングス、光文社、12月2日   *
 : サブタイトル「権力・金・クスリ オリンピックの内幕」
1314.「江戸の都市プランナー」小林信也、柏書房、12月3日              *
 : 熊井利左エ門という苗字三名主の一人を主人公に江戸の都市行政を分析
1315.「アメリカ、ライフル協会を撃て」ピート・ハミル、集英社、12月3日        *
 : ブルックリン育ちのワシントン・ポストの元編集長のアメリカ・ニューヨーク事情についてのエッセイ集
1316.「ひそやかな村」ダグラス・ダン、白水社、12月3日
 : グラスゴー周辺のスコットランドの小さな村を舞台とする13編の短編小説を収録
1317.「語りかける花」志村ふくみ、人文書院、12月4日                 *
 : エッセイ集。「藤原の桜」が秀逸
1318.「染物屋の手」W・H・オーデン、晶文社、12月4日                 *
 : 詩人オーデンのエッセイ集。「芸術とは何か」が一貫して流れるテーマ
1319.「素材」アラン・シリトー、集英社、12月4日                      *
 : フィクションと自叙伝がないまぜになった作品
1320.「怪傑!ハウス・ハズバンド」村瀬春樹、晶文社、12月4日
 : 「一人の主人と一人の主婦」から「一人の女主人と一人の男主夫」さらに「二人の主人と二人の主婦」を経て最終的に「そしてどちらでもなくなった」
1321.「半島」塚本邦雄、白水社、12月4日                          *
 : サブタイトル「なり剰れるものの悲劇
1322.「どぜうの丸かじり」東海林さだお、文春文庫、12月4日
1323.「おでんの丸かじり」  ”   ”  、朝日、    ”  ”
1324.「月長石」ウィルキー・コリンズ、創元社、12月4日
 : インドに伝わってきた「月長石」と呼ばれてきた巨大ダイアモンドをめぐる物語
1325.「伝統と現代 読書への回路」伝統と現代社編、12月4日            *
1326.「男たちの大リーグ」デヴィッド・ハルバースタム、JICC,12月5日       *
 : 1949年大リーグの思い出の夏、ニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックスの熱闘を中心に描く
1327.「照柿」高村薫、講談社、12月5日                          *
1328.「白い汽船」Ch・アイトマートフ、理論社、12月5日
 : キルギスの作家アイトマートフの「白い汽船」「兵士の息子」「らくだの眼」叙情豊かな3編を収録
1329.「メランコリーの妙薬」レイ・ブラッドべり、早川書房、12月5日
 : 22編の短編小説を収録
1330.「従軍カメラマンの戦争」文:石川保昌、写真:小柳光一、新潮社、12月5日
 : 軍の一員として中国大陸各地、フィリピン、レイテ島、日本各地を従軍カメラマンとして8年間転戦して残した写真に石川保昌が文を加えて編集
1331.「ごはんの丸かじり」東海林さだお、文春文庫、12月5日
1332.「幻想と怪奇2」早川書房編集部編、早川ミステリー、12月5日
1333.「白夜に紡ぐ」志村ふくみ、人文書院、12月6日                 *
 : 「まゆ文」「白夜に紡ぐ」「折々の記」三部構成
1334.「ほととぎすを待ちながら」田辺聖子、中公、12月6日             *
 : サブタイトル「好きな本とのめぐりあい」。「書評は書けないので、これは感想文である」ととぼける名書評
1335.「はなしか稼業」三遊亭円之助、平凡社、12月6日               **
1336.「珍日本紀行」都築響一、アスペクト、12月10日                *
 : 道路の傍で見つけた珍しいモノ・風景
1337.「アムリタ」吉本ばなな、新潮社、12月10日
1338.「紅花幻想」真壁仁、山形新聞、12月10日                    *
 : 「最上紅花」の原郷を探る海外調査と山形新聞連載の「紅花幻想」を収録
1339.「私が殺した少女」原尞、早川書房、、12月11日                **
 : 「そして夜は甦る」に続く、探偵沢崎シリーズ長編第二作
1340.「1991年日本の敗北」手嶋龍一、新潮社、12月11日             *
1341.「われらの時代に」ヘミングウェイ、三笠書房、12月11日
1342.「カフカの恋人ミレナ」M・ブーバー・ノイマン、平凡社ライブラリー、12月11日*
1343.「木曜の男」G・K・チェスタトン、創元推理文庫、12月11日           *
1344.「故郷から1000光年」ジェイムス・ディプトリー・ジュニア、早川書房、12月11日
 : 著者の初の短編集
1345.「伯母殺人事件」リチャード・ハル、嶋中文庫、12月11日            *
 : 作者の処女長編
1346.「英米怪談集 幻想と怪奇2」早川書房編集部編、12月11日
1347.「天使たちの探偵」原尞、12月11日
 : 6編を収録する初短編集
1348.「篝火」志村ふくみ、求龍堂、12月11日                      ***
 : 写真を中心とする作品集。「源氏物語」を題材とするものが多くかつそれらが素晴らしい
1349.「小裂帖」志村ふくみ、筑摩書房、12月11日                   **
 : 志村ふくみの作品を小裂の写真集仕立てでみせる
1350.「工藝の道」柳宗悦、筑摩書房、12月11日                    **  (12)
 : 美に至る二つの道=「美術」と「工藝」を比較し、「工藝」の美とは何かを中心に述べる
1351.「美と工藝」柳宗悦、筑摩書房、12月11日                     *
 : 「下手物」を中心に
1352.「美の浄土」柳宗悦、筑摩書房、12月11日
 : 「自在美」を中心に
1353.「法と美」柳宗悦、筑摩書房、12月11日
 : 「佛句」の意味を美しい品物(工藝品)を通して語る
1354.「死の接吻」アイラ・レヴィン、早川ミステリー、12月12日            **
 : 作者の23歳の時の処女作。1953年度アメリカ探偵作家クラブ最高傑作賞受賞
1355.「江戸の民衆世界と近代化」小林信也、山川出版社、12月13日        *  (7)
 : この本の目的は、1)近世都市民衆世界論・都市行政論の深化、2)近世都市から近代都市への転換過程の解明
1356.「伝統都市・江戸」吉田伸之、東大、12月13日                   *  (8)
 : 「城下町論」「名主と役」「問屋と商人」の3部構成で江戸に迫る
1357.「母なる色」志村ふくみ。求龍堂、12月13日                     *
 : 清凉寺の釈迦牟尼仏の胎内に千年の間眠っていた宋代の染織品の残闕の今汲みあがってきたような鮮明な色の記憶
1358.「色と糸と織と」志村ふくみ、岩波、12月13日                    *
 : 志村ふくみの文章とその作品の写真が半々
1359.「いのちを纏う」志村ふくみ・鶴見和子、藤原書店、12月13日          ***
 : サブタイトル「色・織・きものの思想」。二人の対談集。志村ふくみの染・織・着物の世界と着物を着て楽しむということがどういうことかを見事に語りつくしている
1360.「星を継ぐもの」ジェームス・P・ホーガン、創元SF文庫、12月13日      *
 : ニューSF
1361.「フォーチュン氏の楽園」シルヴィア・タウンゼント・ウオーカー、新人物往来社、12月13日*
1362.「上村松園画集」安田洋子編、青幻社、12月13日                *
1363.「しむらのいろ」志村ふくみ、志村洋子、求龍堂、12月13日           *
 : 写真:大石芳郎
1364.「美沙姫物語」志村ふくみ、求龍堂、12月13日
1365.「色彩と文学」井原昭、桜楓社、12月14日                     *
 : 文学の正面から色彩に取り組み、色彩そのものの中から、文学の本質的諸構造を割り出そうとする画期的な挑戦
1366.「万葉の色相」伊原昭、塙書房、12月14日                     *  (2)
 : 色相の実態を考究して、それを万葉文学の実相を探る手立てとしたい、という意図により書かれた本
1367.「平安文学の色相」伊原昭、笠間書院、12月14日               ** (6)
 : 平安時代の特に物語・日記・随筆などの主要20作品を対象に、そこに描かれている色を通してその諸作品の姿を垣間見る試み
1368.「色彩と文芸美」伊原昭、笠間書院。12月14日                  *
 : 色彩が美の意識・理念ともいうべき美的情動と渾然となって作品の文芸性に関わったかを分析
1369.「万葉の色」伊原昭、笠間書院、12月14日
 : 20年にわたる上代の作品の色彩の姿に対する試論を、単行本化に当り大幅に加筆・集成した
1370.「白のままでは生きられない」志村ふくみ、求龍堂、12月14日         *
 : サブタイトル「志村ふくみの言葉」
1371.「きつねうどん口伝」宇佐美辰一、筑摩書房、12月14日
 : 船場のきつねうどん発祥の二代目店主からの聞き書き
1372.「新体系日本史1 国家史」宮地正人編、山川出版社、12月15日       * (13)
1373.「 ”     ” 2 法社会史」水林尨編,  ”   ” ,  ”  ”
1374.「 ”     ” 3 土地所有史」渡辺尚志、 ”   ”、  ”   ”
1375.「 ”     ” 4 政治社会思想死」宮地正人編、” ”、 ”  ”
1376.「 ”     ” 6 都市社会史」佐藤信・吉田伸之編、” ”、” ”
1377.「 ”     ” 11 産業技術史」中岡哲郎編、”  ”、 ”   ”
 : 本シリーズで唯一近代・現代に限定し、文系、経営・経済系、理工系いずれにも通用するサン魚y技術史の基本テキスト、また学術的啓蒙書ともなりうるものを編集することを第一の基本要件として作成された
1378.「一日の悪」トマス・スターリング、早川ミステリー、12月15日
1379.「鋼鉄都市」アシモフ、早川文庫、12月15日                   *
1380.「近世都市空間の原景」伊藤裕久、中公美術出版、12月16日            (7)
 : サブタイトル「村・館・市・宿・寺・社・と町場の空間形成」
1381.「色彩論」第一巻・第二巻・図版集、ゲーテ、工作舎、12月16日       ** (16)
 : 第一巻は第一部教示篇=生理的色彩・物理的色彩・化学的色彩、第二部論争篇=ニュートン光学とその批判。第二巻は歴史篇=「色彩論の歴史のための資料」として、ギリシャ・ローマ時代から18世紀に至る歴史をのべる。「色彩は、光の行為である。行為であり受苦である。」この大冊の多くのページが「ニュートン光学」批判に充てられている
1382.「日本都市史入門」Ⅰ~Ⅲ、高橋康夫・吉田伸之編、東大、12月17日    *
 : 25名の著者による都市史の全体像を描くための「入門」的作業の集積
1383.「雪中花の日々」志村ふくみ・志村洋子、淡交社、12月17日
 : サブタイトル「京都暮らし春夏秋冬」
1384.「時の娘」ジョセフィン・テイ、早川ミステリー、12月17日             **
 : ブラント警部シリーズ全5冊な第4冊目で最高傑作との評価が高い。15世紀バラ戦争時に2人の甥を殺したとイギリスの教科書にものって悪名高いリチャードⅢ世の無実を解き明かすという異色のミステリー
1385.「死者の中から」ポアロー・ナルフ・ジャック、早川ミステリー、12月17日
1386.「新体系日本史12 流通経済史」桜井栄治編、山川出版社、12月18日   *  (8)
1387.「  ”     ” 15 宗教社会史」高埜利彦編、  ”  ” 、  ”  ”         (4)
1388.「  ”     ” 16 j教育社会史」辻本雅史編、  ”  ” 、  ”  ”    ** (9)
 : 1)学校史に収斂していくのではない教育の社会史・文化史をめざす、2)教育は社会に埋め込まれたシステムの一環であるという斬新な企画でまとまられた特色ある一冊
1389.「鶴見和子対話まんだら 佐々木幸綱の巻」藤原書店、12月18日       *
 : サブタイトル「「われ」の発見」。頭脳の歌と肉体の歌、そして言霊
1390.「色彩の本質・色彩の秘密」シュタイナー、イザラ書房、12月19日       **
 : ゲーテの「色彩論」を基本的に受けつぎ、それをさらにシュタイナー流に発展させたもの。その特徴は、シュタイナーの持論である「人間観」=「精神・心魂を有する」を基本に置いた「色彩論」となっている。
1391.「元禄の町」東京都、12月19日
 : 東京都公文書館に所蔵されている高野家文書の紹介を中心に傳馬宿・名主役役割をまとめたもの
1392.「江戸とロンドン」近藤和彦、山川出版、12月19日
 : 2006年に行われた「江戸とロンドン」シンポジウムの議論を拡大・発展させた誌上シンポジウム
1393.「きもの自在」鶴見和子、晶文社、12月19日                   *
1394.「色の手帖」尚学図書編、小学館、12月19日
 : サブタイトル「色見本と文献例とでつづる色名ガイド」
1395.「日本人の原像」土門拳、平凡社、12月19日
1396.「太師のみてら 東寺」土門拳、12月19日
1397.「シリーズ都市・建築・歴史1 記念的建造物の成立」山岸常人編、東大、12月20日*(1)
1398.「  ”        ”    2 古代社会の崩壊」      ”    、 ” ,  ”  ”  *(1)
1399.「  ”        ”    3 中世的空間と儀礼」     ”    、 ” 、  ” 21日*(2)
1400.「  ”        ”    4 中世の文化と場」伊藤毅編、東大、12月21日* (2)
1401.「  ”        ”    5 近世都市の成立」 ”  ” 、 ” 、  ”  ”  * (2)
1402.「  ”        ”    6 都市文化の成熟」 ”  ” 、 ” 、  ”  ”  * (2)
1403.「  ”        ”    8 近代化の波及」鈴木博之編、” 、  ”   ”  * (2)
1404.「  ”        ”    9 材料・生産の近代」”  ” 、 ” 、  ”  ” ** (2)
1405.「  ”        ”   10 都市建築の現在」石山修武編、”、  ”  ”  * (2)
1406.「われよりほかに」伊吹和子、講談社、12月21日
 : サブタイトル「谷崎潤一郎最後の十二年」
1407.「桶と樽」小泉和子編、法大、12月21日                      *
 : 桶・樽は生活用具にとどまらず、酒・醤油・味噌などの製造の全工程、また漁業・鉱工業・農業においても不可欠の存在として使用されている
1408.「薬師寺」土門拳、毎日新聞、12月21日
1409.「江戸名所図会の世界」千葉正樹、吉川弘文館、12月21日          **
 : サブタイトル「近世巨大都市の自画像」
1410.「近世京都の都市と社会」杉森哲也、東大、2月22日
1411.「近世城下町の研究 増補版」小野美嗣、法大、12月22日           *
 : 1928年出版の都市研究の先駆としての歴史的名著「近世城下町の研究」に近世都市論の4論文を合版して刊行
1412.「日本中世の経済構造」桜井英治、岩波、12月22日
 : 1987年から8年にわたって発表された11篇の論文を収録
1413.「近世日本の商人と都市社会」杉森玲子、東大、12月23日          *  (6)
1414.「ビューティフル・デス」小原信、中公叢書、12月23日             ** (6)
 : 「生命倫理」は、本質的に、人間の命のあり方を問う倫理学である。そしてそれは、おのが生の最期を自分なりにしめくくる「有終の倫理学」であらねばならない、と主張
1415.「二つの山河」中村彰彦、文春、12月23日
 : 「二つの山河」「臥牛城の虜」「甘利源治の潜入」の3篇を収録
1416.「ムーン・パレス」ポール・オルスター、新潮社、12月23日           *
 : 自伝的小説
1417.「日本の近世1 世界史のなかの近世」浅尾直弘編、中公、12月25日   *  (6)
1418.「 ”   ”  2 天皇と将軍」辻達也編、中公、12月25日
1419.「 ”   ”  3 支配のしくみ」藤井譲治編、”、 ”  ”
1420.「 ”   ”  4 生産の技術」葉山禎作編、 ”、 ”  ”
1421.「 ”   ”  5 商人の活動」林玲子編、 ”、 ”  ”
1422.「 ”   ”  6 情報と交通」丸山雍成編、 ”、 ”  ”
1423.「 ”   ”  7 身分と格式」浅尾直弘編、 ”、 ”  ”
1424.「 ”   ”  8        」塚本学編、  ”、 12月26日
1425.「 ”   ”  9        」吉田伸之編、”、  ”   ”
1426.「 ”   ” 10        」辻達也編、  ”、 ”   ”
1427.「 ”   ” 11 伝統芸能の展開」熊倉功夫編、”、12月28日
1428.「 ”   ” 12 文学と美術の成熟」中野三敏編、”、”   ”
1429.「 ”   ” 13 儒学・国学・洋学」頼祺一編、”、   ”  ”
1430.「 ”   ” 14 文化の大衆化」竹内誠編、 ”、   ”   ”
1431.「 ”   ” 15 女性の近世」林玲子編、 ”、   ”   ”
1432.「 ”   ” 16 民衆のこころ」ひろたまさき編、”、”   ”
1433.「 ”   ” 17 東と西江戸と上方」青木美智雄編、”、”  ”
1434.「鶴見和子対話まんだら 石牟禮道子の巻」藤原書店、”  ”         **
 : シリーズ第一巻。「語る言葉」と「歌う言葉」。「水俣とは」。「言霊」レベルでの対話が成立している稀有なケース。「じゃなかしゃば(こんなんじゃない世の中をつくろう)」という水俣弁の呼びかけに、日本語のわからない海外からの出席者が通訳なしに意味を理解し、唱和したという不思議な話
1435.「  ”     ”  ”    中村圭子の巻」  ” ”、  ”   ”         ** (6)
 : 鶴見の社会学における「内発的発展論」と中村の生命科学における「生命誌」の考えの類似性・同一性の指摘。生命科学の発展により、アニミズムと現代科学は「最も遠いようでいて、最も近いもの」になった1436.「年齢の本」デスモンド・モリス、平凡社、12月28日               *
1437.「老いを生きる意味」浜田晋、岩波、12月28日                  ** (3)
 : サブタイトル「精神科の診察室から」
1438.「都市」仁木宏編、青木書店、12月26日
1439.「年金老人奮戦記」山口瞳、12月26日
 : 平成2~5年の日記 
  計          740タイトル  740冊   情報カード 1048ページ
  年間合計    1439      1696             3841