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2015年11月08日

2015~6年寄席鑑賞

1.「横浜にぎわい座十一月興行有名会6」11月6日   **
 : 「牛ほめ」春風亭昇吾(落語)、松旭斉美智・美都(奇術)、「七段目」柳家一九(落語)、「長短」柳家三語楼(落語)、東京丸・京平(漫才)、「品川心中」三笑亭茶楽(落語)
 : 「横浜にぎわい座」は神奈川県唯一の定例寄席。毎月月初めに「有名会」が行われており、今回は初鑑賞。「名人会」などと違い、前座・二つ目・真打と様々なレベルの落語と奇術・漫才などが楽しめる企画。それだけに、出来栄えにバラツキがあるし、それを観れるのがこの会の特色。
2.「横浜にぎわい座十二月興行有名会」11月7日   **
 : 「狸札」前座、「強情灸」翔丸、「漫才」笑組、「厩火事」扇生、「粗忽の釘」菊太楼、「曲独楽」やなぎ南玉、「匙加減」蝠丸
 : 真打は真打なりの芸を見せてくれるが、今回も前座・二つ目が気になった。これからどのように伸びていくのか見ていく楽しみがある。

3.「横浜にぎわい座正月興行有名会」1月5日   ***
 : 「狼退治」(講談)神田みのり(前座)、「時そば」馬るこ(二つ目)、「漫才」ひでや・やすこ、「寝床」笑遊、「本膳」芝楽、「粋曲」小菊、「井戸の茶椀」一朝
 : 正月興行にふさわしい客の入り・乗りで楽しい興行だった。「本膳」芝楽をのぞき、レベルも高く、客のノリに乗せられて、噺家・芸人も乗ってきて、相乗効果のでた興行だった。講談の神田みのり(前座)は、女にしても小柄な体格だが、大きく見せる熱演で、今後が楽しみな芸人だ。
4.「第294回伊勢佐木寄席」1月7日  **
 : 「ギタレレ漫談」ぴろき、「厩火事」圓丸(真打)
 : ピロキの漫談は、初めはインパクトが弱いように感じられるが、独特の間合い、説明を極力抑えた突っ込みの角度で、徐々に引き込まれていく魅力がある。圓丸は、やや一本調子なのが気になった。
5.「横浜にぎわい座三月興行有名会」3月3日  ***
 : 「牛ほめ」(前座)、「転失気」なな子(二つ目)、「コント」コント青年団、「王子の狐」圓馬(真打)、「看板の一」遊喜(真打)、「粋曲」小菊、「井戸の茶碗」柳朝(真打)
 : 中学生の団体が入り、1・2階席ともほぼ満員の活気のある寄席だった。今回圧倒的に面白かったのはコント青年団の「政治コント」。政治ネタは取り上げ方が難しいが、切り口が良く、切れ味鋭く大いに笑わせてくれた。「有名会」鑑賞は今回で4回目だが、「牛ほめ」「井戸の茶碗」はそれぞれ2回目。「井戸の茶碗」は柳朝が断然うまかった。常連が多い寄席と思われるので、何らかの形ででの演目の調整が必要だと感じられた。
6.「横浜にぎわい座四月興行」4月4日  **
 : 「元犬」立川喜平(前座)、「紀州」林家はな平(二つ目)、「奇術」瞳ナナ、「湯屋番」桂米福(真打)、木津の勘助」笑福亭理光(真打)、「音楽パフォーマンス」のだゆき、「百川」入船亭扇辰(真打)
 : 落語は、そこそこ面白かったが、突出したものがなかった。「のだゆき」は東京音大ピアノ科卒という異色の芸人。
7.「横浜にぎわい座五月興行」5月2日  **
 : 「寄合酒」立川幸之進(前座)、「大安売り」山遊亭くま八(二つ目)、「奇術」伊藤夢葉、「おしくら」柳亭左龍(真打)、「短命」柳家喬志郎(真打)、「漫才」東京太・ゆめ子、「居残り佐平次」三遊亭圓朝遊吉(真打)
 : 今回は、ずば抜けて面白いという出し物がなく、そこそこ楽しめた。
8.「横浜にぎわい座六月興行」6月2日  ***
 : 「寄合酒」春風亭かん橋(前座)、、「新聞記事」柳家さん光(二つ目)、「奇術」ひろみ、「幾代餅」桂枝太郎(真打)、「禁酒番屋」春風亭栢枝(真打)、「三味線漫談」林家あずみ、「会長候補」林文生(真打)
 : 今回は、それぞれの出し物を、それぞれの演者がそれぞれの個性を生かした味を出していて面白かった。
9.「第五回むげん富士見寄席」6月18日  ***
 : 「ぜんざい公社」まじめ家金夢、「英国式ドッグスクール」千壱夜舞歌、「音曲」深緑亭まりも、「鹿政談」夢見亭恋歌、「猫と金魚」忠犬亭はち公、「ガールズ」ひょろびりーず、「抜け雀」若葉亭志ん女
 : 今回の公演の出演者は男性は全員が大学の落研OB、女性は社会人落語家・色物は女性落語家の3人が急遽トリオを結成しての参戦など普段の寄席では見られない取り合わせで、変化に富み、それぞれの持ち味がうまく出て、大いに楽しめた。
10.「横浜にぎわい座七月興行」7月6日  ***
 : 「狸鯉」立川幸之進(前座)、「干物箱」柳家蝠よし(二つ目)、「漫才」ホンキートンク、「一眼国」柳家小袁治(真打)、「真田小僧」古今亭志ん好(真打)、「奇術」松旭斎小天華、「奥山の首」柳家蝠丸(真打)
 : 今回は、色物が弱かった。落語は、真打は流石に安定力があり、前座・二つ目との力の差を見せつけた公演。
11.「横浜にぎわい座八月興行」8月5日  ***
 : 「狸の恩返し」(前座)、「つる」桂翔丸(二つ目)、「漫談」ひびきわたる、「代書屋」橘屋半蔵(真打)、「ランゴランゴ」古今亭菊生(真打)、「俗曲」桧山うめ吉、「島根自虐伝」古今亭寿輔(真打)
 : 今回は、全体としてのバランスも良く(出演者の力量、出し物のバラエティ)、楽しめた。
12.「横浜にぎわい座九月興行」9月2日  ***
 : 「転失気」あん子(前座)、「子ほめ」三遊亭遊子(二つ目)、「奇術」ダーク広和、「船徳」天乃家白馬、「ぞろぞろ」三遊亭窓輝、「漫才」宮田陽・昇、「青菜」山遊亭金太郎
 : 「前座・二つ目・真打」の力の差をまざまざと見せつけられ、楽しめた。
13.「横浜にぎわい座十月興行」10月3日  **
 : 「道具や」金原亭駒六(前座)、講談「雷電為之助初土俵」神田松之亟、「奇術」松旭斎美智・美登、「茗荷宿」林家しん平(真打)、「?」柳家三之助(真打)、「大神楽曲芸」ボンボンブラザーズ、「片棒」立川談幸(真打)
 : 今回は真打がその力をいかんなく見せつけた。講談も珍しさも加え良かった。今回弱かったのは色物と前座。そこが全体的印象を弱めた。
14.「横浜にぎわい座十一月興行」11月4日  **
 : 「一目上がり」春風亭きいち(前座)、「新聞記事」山遊亭くま八、「漫才」ニックス、「駆込寺」桂文雀(真打)、「源平盛衰記」林家たけ平(真打)、「奇術」マジック・ジェミー、「ねずみ」三笑亭夢太朗(真打)
 : 十一月公演で一人気を吐いていたのは「林家たけ平」。あとはやや盛り上がりを欠いていた。
15.「横浜にぎわい座十二月興行」12月2日
 : 「たらちね」橘家かな文(前座)、「たけのこ」柳家ろべえ(二つ目)、「大神楽曲芸」鏡味よし乃、「旅行日記」三遊亭金遊(真打)、「お玉牛」瀧川鯉朝(真打)、「粋曲」柳家小菊、「二番煎じ」古今亭文菊(真打)
 : 今回の公演は前半が勢いがなく、後半(中入り後)で盛り返した。