« 「2020年狂言鑑賞」 | メイン

「2020年映画鑑賞」

1.「アラビアのロレンス」(完全版)1月14日 ****
 : 4K再修復版。ストーリー、映像(4K)の見事さ、さすがに歴史的な名作と評価される作品。この作品の一番凄いところは、現在につながるアラブと先進国の本質を見事に描き切っていること。約4時間の上映時間の長さがまったく気にならない迫力だった。
2.「アイリッシュマン」1月21日 ***
 : アカデミー作品賞ノミネート作品。アイルランド系マフィアの実像を内側から丁寧に描いた力作。ふとしたことから、アイルランド系マフィアのボスと知り合った主人公が着実にしごとをこなし、信頼を深め、力をましていく過程を地道に描く。チームスター(全米運輸労組=全米最大の労組)、マフィアの縄張り争い、ケネディ兄弟などをインサイダーの眼で描くと同時に、家庭では家族思いの普通の父親の姿、一人に等サイズの人間としてマフィアを描く。

3.「パラサイト」2月4日 ***
 ・ ヴェネツィア映画祭最高賞受賞、アカデミー賞作品賞等ノミネート作品。韓国の格差社会をテーマにサスペンス調の味付けを加えた映画。よくできた作品ではあるが、筋の運びに不自然さがあり、同様なテーマを取り上げた「ジョーカー」と比較すると見劣った。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yosim.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/2777

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)